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日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

日本発のスイーツが中国大陸で大人気!
現地向け“修正”をすれば一気に事業拡大可能
蘇悦・上海麦海食品有限公司(VIMIU)総経理インタビュー

江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]
【第73回】 2012年5月29日
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上海麦海食品は、日本で人気の餅クリーム菓子を扱う「摩提工房」を中心に、全7ブランド、460店を展開する、“日系スイーツ”の最大手だ。店舗拡大にはフランチャイズ(FC)展開を活用している。上海などの沿岸部の都市部はもちろん、今では、北は黒竜江省から南は深圳、西は新疆ウイグルまで店舗網を広げることに成功した。蘇悦・総経理に、FC展開のノウハウや日系スイーツを中国で売る方法などを聞いた。

日本の和菓子を売るためには
いくつかの「修正」が必要になる

蘇悦・上海麦海食品有限公司(VIMIU)総経理

――日本で人気の出たスイーツは、中国でも同じように売れるものなのでしょうか?

 日本の和菓子の「甘い」、「餅米で作られている」などの特徴は、中華菓子とも似ているため、中国人に受け入れられやすい商品であることは事実です。ただ日本で売っている和菓子をそのまま中国に持ってきても売れないので、「修正」が必要となります

――具体的にはどのような「修正」が必要なのですか?

 例えば、色をたくさん使い過ぎていると中国では売れません。本当はそうではなくても「合成着色料を使っていて身体に悪い」と思われてしまうからです。

 また「伝統的過ぎる」のもメインターゲットである若い中国人にはアピールできません。中国では、伝統を守り続けているというコンセプトよりも、上海で人気スポットとなっている新天地、田子坊などのように、伝統にモダンを取り入れる方が人気が出るのです。

 そして、最も修正が必要なのは「価格」です。日本で売っている価格のままで、和菓子を売ろうとしても、値段が高すぎて中国人には買ってもらえません。例えば弊社で展開している餅スイーツの単価は6~7元(75~90円)です。これ以上値段が高くなると、中国で20~30店舗の展開はできても、200~300店舗は展開できません。

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江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]

1970年、神奈川県横須賀市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了、Tuck School of Business at Dartmouth MBA。Booz & Company, Accentureなどの経営コンサルティング会社、子供服アパレル大手のナルミヤ・インターナショナルを経て、中国にて起業。上海外安伊企業管理諮詞有限公司(Y&E Consulting)、(株)MA PARTNERSの創業経営者でもある。
⇒GML上海ホームページ執筆者へのメール


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世界経済の牽引役として注目を浴びる中国に進出する日本企業は、後を絶たない。だが、両国の間に横たわる「ビジネスの壁」は想像以上に厚い。今や「世界一シビアな経済大国」となった中国で日本企業が成功するためのノウハウを、現地コンサルタントが徹底指南する。

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