日経平均は小幅に続伸。12.76円高の8593.15円(出来高概算13億3000万株)で取引
を終えた。ギリシャ世論調査で、支援支持派が優位との報道を受けたユーロの落ち着
きなどが材料視されて、続伸して始まった。その後も景気対策への期待から上海市場
が底堅い展開だったことも材料視された。
しかし、ギリシャなど欧州の動向を睨みながらの相場展開であるほか、今晩の米国
市場はメモリアルデーの祝日となるため海外勢のフローも少なく、買い一巡後は膠着
感の強い相場展開に。結局は先週末の終値を挟んでの推移が続き、出来高は大型連休
の谷間だった5月2日以来の13億株台、売買代金については7814億円と1月16日(7500
億円)以来の8000億円を下回った。
また、日経平均はファーストリテイリング<9983>とファナック<6954>などを指数イ
ンパクトの大きい銘柄の一角に支えられている状況。一方、東証1部の値下がり数は7
割近くを占めるなか、TOPIXは終値ベースで年初来安値を更新している。
明日も米メモリアルデーの影響が残るため、商いは膨らみそうにない。指数インパ
クトの大きい銘柄の値動き次第といったところ。とはいえ、太陽光関連などテーマ性
のある材料株の一角にはリバウンドの動きがみられていた。明確なボトム形成からの
トレンド反転とは行かないまでも、値ごろ感からの買いが入りやすい水準であろう。
材料系銘柄へのリバウンド狙いの流れが徐々に拡がりがみられるかが注目される。
(村瀬智一)