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第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

お坊ちゃま社長がいきなり敵前逃亡
上場直後の身売りで社員全員「負け組」に!

――社長の身勝手な経営に振り回され、打ち捨てられた社員のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第21回】 2009年5月11日
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 「情報や意識、目標を共有して……」創業経営者が、こう言うときは要注意だ。

 それまで権力を一手に握っていたが、経営がうまく行かない。これまでと一転して、他の誰かに権限を委譲しようとするときとも言える。

 しかし、その大半はかけ声だけで終わる。最悪の場合、その経営者は苦しさのあまり、経営を放棄することさえある。

 今回は、上場直後に会社を売り飛ばし、莫大なお金を得て逃げる姑息でヒステリックな社長と、それに無批判に追随した社員らの転落ぶりを紹介する。

 ここまで来ると、もはや「全てが負け組」と言えるだろう。

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■今回の主人公

社長以下、すべての社員
勤務先: 東京広告社。東京証券取引所2部上場。従業員数230人。東京の都心に本社を構える。28年前に、現在の社長・田口義雄が創業。1980年代後半に、企業のイベントを多数受注し、躍進。90年代以降も、順調に売り上げを伸ばした。しかし、田口の経営に不満をもつ社員が大量に退職。その後は経営難に陥り、水面下で業界の大手企業との間に「身売り」の話が進められていた。
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(※この記事は、取材した情報をプライバシー保護の観点から、一部デフォルメしています)

上場直後に会社を投げ出した社長
役員会議室は“お通夜状態”に

 その日の夕方、専務の森 貴代美(46歳)のもとに、役員たちが集まって来た。

 4人は次々に問い質した。

 「うちは買収されるの?」

 「いったいどういうことですか?」

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

会社から冷遇され、気がつくと「負け組」となってしまった人たちを毎回取材。彼らの実体験を振り返ることで、企業の冷酷さだけでなく、自己防衛できなかった敗因を分析。第2次リストラ時代で生き残る術を探る。

「第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由」

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