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短答直入

IT技術で軟骨再生を事業化
中長期の成長エンジンにする
富士ソフト社長 白石晴久

2009年6月30日
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富士ソフト社長 白石晴久
撮影:宇佐見利明

 世界不況で今期も厳しい経営環境が続いているが、狙い目はある。

 まず、業績悪化で高まっている企業のITシステム維持費用の削減ニーズに応えることだ。サーバの集約化やデータセンターへのアウトソースなどのソリューションを提供していく。

 また、不況でも予算が減らない公的部門や医療部門向けの事業を強化することも必要だ。病院グループと提携して開発した病院経営支援システムや、電子カルテの導入などにも注力する。

 短期的な施策に加え、中長期的な成長エンジンを育成するためのさまざまな取り組みも行なっている。なかでもユニークなのは、軟骨再生医療研究だ。

 2005年11月に産官学連携活動の一環として、東京大学医学部付属病院で当社が寄付講座を開講したのがきっかけで、08年12月には、同病院口腔外科の高戸毅教授との軟骨再生の共同研究が内閣府から「先端医療開発特区」として採択された。

 従来の軟骨再生では、ゲル状の軟骨細胞を培養するのが精一杯だったが、われわれは3Dで軟骨と同程度の硬さを持つ再生軟骨を作ることに成功した。さらに、再生軟骨量産のための拠点を開設し、月間40人分を製造することができるまでになった。15年までに事業化し、20年までに累計40億円規模のビジネスに育てたい。

 医療にITやエンジニアリングの発想を組み合わせることで、新たなビジネスチャンスが生まれる。そこに、日本の進むべき針路のヒントがあるのではないか。(談)

(聞き手:『週刊ダイヤモンド』編集部 前田 剛)

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