次の時代をリードする
クリエイター誕生のプロセス

「私は広告賞を穫りたかった」(CBC NET:PARTY・清水幹太氏のブログ「qlog」)

“きゃりーぱみゅぱみゅブーム”もその一つですが、「ここ10年で、クリエイティブシーンやそこでのトレンドはガラリと変わってしまったなぁ」ということを近頃改めて実感しています。デジタル(ウェブ)が表現の領域を尋常ならざるスピードで覆っていった新世紀最初の10年ということなのでしょう。

 次の時代をリードする人材(デジタル・クリエイター)が誕生するプロセスは気になります。リクツではいかんともしがたい部分があるのが才能というものですが、個人の努力や周囲の環境(仲間)も重要です。

 この10年のクリエイティブ環境の変遷も含めて興味深いのが上記ブログです。無名の若手デザイナーが、いかにして新しいスキルを獲得し、話題のウェブ施策を世に送り出すクリエイターになっていったのか? その試行錯誤と成長の過程(ほぼ独学)をユーモラスな語り口で描いて好感の持てるエッセイです。

 著者の清水幹太氏は、クリエイティブ・ラボ「PARTY」に所属するテクニカル・ディレクター。話題のブランド施策やアーチストのPVなどを数々手がけており、「身体性」や「体験」をビルトインしたインタラクティブ・クリエイションに定評があります。

 清水氏の手がけたプロジェクトについて知りたい方は、このインタビューなども参考になると思います。今年3月に実施されたアプリ連動型のテレビ番組「MAKE TV」(SONY)に関しては、拙記事もご参照いただけると幸いです。

 アワードはよいものを評価すると同時に人材育成・発掘の面でも意義が大きい。つまりクリエイターのモチベーションを上げる“学校”としての機能を持つとも感じました。