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イケテルカノジョ養成講座

モテルヤツノ人生と、モテナイヤツノ人生 VIII

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第8回 VIII】 2012年6月1日
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 それを“お調子者”と呼ぶのかどうかはわからないが、人によって態度をころころ変えるやつがいる。

 露骨なやつは、一目置いているやつに見せる態度と、たとえ年長者でも、ナメてかかっているやつとでは態度があからさまに違う。こういうやつは、得てして、自分によくしてくれる人には犬のように従順だが、厳しいことを言う人には反抗的になりやすい。

 この人を怒らせると怖いかも、と思っているやつにも逆らわないのだが、あなたの周りにもいないか、そういうやつ。

 ときおり、鬱陶しく思えるほどに懐いてくるやつがいて、何なんだこの懐き方は、と思いながら様子を見ていると、どうやら“庇護”がほしくて懐いているらしい、とわかるやつもいる。

 何かお手伝いできることはありませんか、いつでもお声がけください――、と心証を良くするためのアピールは一丁前なのだが、では何ができるかと言うと、困ったことに、たいした働きもできないやつだったりするから手に余る。

 こんなふうにすり寄ってくるやつというのは、ただ認めてもらいたかったり、みんなの前で褒めてもらいたいだけなのだ。でなければ、力のある者のそばにいて、虎の威を借りたいかのどちらか。

 魂胆が丸見えで、あまりにも鬱陶しいものだから追い払うと、すぐにスネたり、周囲に取りなしてもらうよう訴えたり、それでも思うようにならないと、反旗を翻す。

 「あからさまだな、あいつ」

 周囲が言う。何もわかってねえな、あいつはと。

 「あっちこっちで愚痴をこぼしてるらしいぞ。最近××が素っ気ないとか、冷たいとか」

 伏せ字には私の名前が入るみたいです。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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きみは優秀なビジネスマンだ。周囲の信頼は厚く、友だちも多い。そして仲間にも頼られる。が、しかし……、恋人だけがいない。あなたはとても魅力的な女性だ。仕事も頑張って、自分磨きも怠らない。男友だちだってたくさんいるのに……、何故か恋人ができない。いつも元気で、前向きで、どんなことにも興味を持って挑戦する勇気があるのに、恋にだけは臆してしまう。そして、自信をなくしたて落ち込んだり。そんな男女がたくさんいる。イケテルカノジョを恋人にしよう。イケテルカノジョになって、素敵な恋をしよう。ノンフィクションライター降旗学が送る恋愛下手な人たちへの応援コラム。

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