株式レポート
6月1日 16時40分
マネックス証券

ルネサスエレクトロニクスが乱高下 - 「投資のヒント」金山敏之が振り返る 今週の個別銘柄

今週株価が大きく乱高下したのがルネサスエレクトロニクス(6723)です。26日(土)の日本経済新聞が、主力の鶴岡工場を台湾企業に売却するとともに、従業員の約3割にあたる最大約1万4000人を削減する方針と報じ、退職金などリストラ費用をまかなうのに1000億円超の資本増強が必要で主要株主のNEC(6701)や日立(6501)などに支援を要請すると伝わったことで週明けの28日(月)に急落しました。増資による需給悪化懸念に加えて、主要株主が支援に応じるか不透明との見方もあって売りが嵩みました。また、実質筆頭株主のNECは自身の経営環境が厳しいこともあってルネサスエレクトロニクスへの支援が大きな負担となるとの見方から大幅に下落しました。

翌29日(火)には、日本経済新聞でNECが支援する考えがないと報じられたこともあってルネサスエレクトロニクスは大幅続落となり、一時200円を割り込んで上場来安値を更新しました。一方で支援を行わないと伝わったNECは大きく反発しました。ルネサスエレクトロニクスは30日(水)に信用取引で空売り規制が実施されたことから売り方の買い戻しが膨らんだことに加え、外資系証券が投資判断を引き上げたこともあって急反発をみせ一時はストップ高となる場面もみられましたが、週末に主要株主が増資引受けに難色を示しているため経営再建が難航しそうと改めて報じられたこともあって再び大きく下落しました。

今週は欧州の債務不安への懸念の高まりを受けて週末にユーロが96円台を付けるなどユーロ売りが広がりをみせるなか、キヤノン(7751)やセイコーエプソン(6724)、マツダ(7261)など欧州向け売上比率の高い銘柄が売られました。なかでもマツダが大きく下落し100円を割り込みました。マツダは公募増資を受けて2月以降に大きく水準を切り下げる展開となっていましたが、コンセンサス予想を6割も下回る今期予想を発表した4月27日以降さらに下げ基調が鮮明となっています。今期の営業利益は300億円の計画で、想定レートが1ユーロ105円、対ユーロでの為替感応度が約12億円からすると、ユーロ安の業績への影響が無視できなくなっています。


【各銘柄の6月1日終値】終値のカッコ内は単元株数


ルネサスエレクトロニクス  225円(100株)

NEC            108円(1,000株)

キヤノン          3,050円(100株)

セイコーエプソン      757円(100株)

マツダ           96円(1,000株)




(シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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(マネックス証券)


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