「これさえあれば、「数字に強い人」になるのなんて、カンタンだ! 巨額マネーを動かす外資系投資銀行のエクセルノウハウを使ってどんなビジネスでも通用する万能スキルを手に入れる。大手総合商社、世界的メディア企業、金融機関、グローバルIT、巨大通信企業、外資系コンサルなど、多くの企業で採用されているエクセル人気講座を書籍化した『「それ、いくら儲かるの?」外資系投資銀行で最初に教わる万能スキル エクセルで学ぶ ビジネス・シミュレーション超基本』のエッセンスを紹介。今回は収益シミュレーションは、「幅」で数字を予測する感応度分析のテクニックです。

エクセルなら上司の無茶ぶりにも対応できる!<br />数字を幅で表現するスーパーテクニック

メンドウな社長の発言

 あなたが収益計画を作成したところ、社長があなたにこう質問しました。

収益計画

「この収益計画を見ていて気になったのだけど、値段を1,000円から950円に値下げして、その代わり販売数の成長率を10%→15%に上げたら、利益は増えるかな?それとも減る?」
 さらに、社長は続けて質問しました。

「あるいは、販売数の成長率を15%ではなくて20%にしたらどうだろう? 待てよ、さすがに20%の成長は難しそうだから、では値段を1,000円のままにして販売数の成長率を15%にするくらいがちょうどいいか……、とりあえず全部、利益を計算してもらえる?」

 きっとあなたは胸の内で「この社長、なんて面倒なやつだ!」と思うことでしょう。