高度プロフェッショナル制度対象者高度プロフェッショナル制度対象者の人材とは、どんな人たちなのでしょうか? Photo:PIXTA

 4月から施行される「働き方改革関連法」によって、時間外労働の上限は原則として月45時間、年360時間と定められることになりました。しかし、この制限を受けずに4月以降も働ける人たちがいます。それが「高度プロフェッショナル制度(高プロ制度)」の対象となる人たちです。

 高プロ制度とは、(1)高度の専門的知識等が必要で、時間と成果との関連性が通常高くないと認められるものとして、厚生労働省令で定める業務(金融商品の開発、金融ディーラー、アナリスト、コンサルタント、研究開発)に従事しており、(2)年収見込額が1075万円以上の労働者に対して、労働時間規制の対象から除外する仕組みです。

 このように定義されているとはいっても、高プロ制度対象者の実態をなかなかイメージできない人が多いのではないでしょうか?

 就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営する株式会社ヴォーカーズは、Vorkersの会社評価レポートに回答した約45万人のデータをもとに、年収と職種から「高プロ対象者」を抽出。対象者の働き方や満足度、属性から、その人物像を読み解きました。

※集計期間内(2007年7月~2019年2月)にVorkersへ投稿したユーザーを対象に、年収1000万円以上で、「ファンドマネジャー・ディーラー・トレーダー」「M&A・投資銀行部門」などの厚生労働省令で定める職種を経験している人を選び、分析を行った。

男性は女性の10倍以上
「コンサル・専門職」が半数

 Vorkersのユーザーの中から高プロ対象者を抽出すると、全体の約0.7%に当たることがわかりました。では、具体的にはどんな人たちなのでしょうか。彼らの属性を見ていきましょう。