中学受験があたり前になった今、受験科目の中で一番気がかりなのは算数ではないでしょうか。「お父さん」に算数を教えていただきたい理由は、「お父さん」こそが、塾の先生や家庭教師よりも、最もお子さんにとって最適な教師となりえるからです。そのためにはまずお父さんが算数の楽しさをご理解いただき、それをお子さんに伝えていただくことが重要です。

当連載では、私(タケウチ)とお父さんのやりとりを通じて、中学受験でよく出てくる算数の問題をわかりやすく解説します。算数の中でも、受験問題でよく出てくる「周期算」「つるかめ算」「食塩水」「平面図形」「計算問題」の5つのジャンルから出題。1ジャンルあたり全3回にわたり、練習問題や過去問題を実際に解いていきたいと思います。

【超基本】
 まずはここを押さえよう!

タケウチ:今回からは『食塩水』問題に入ります。

父:『食塩水』ってどんな問題なの?

タケウチ:あとで例題を使って詳しくご説明しますが、『食塩水』では(食塩水)全体の量、食塩水の(濃さ)、入っている(食塩)の量を解き明かすことが基本中の基本となります。

『食塩水』編【STEP1】:「変わる」数値と「変わらない」数値がカギ

【例題】
 例題を解いてみよう!

【例題1】
濃さ10%の食塩水Aが200gと、濃さ5%の食塩水Bが300gあります。これら2つの食塩水を混ぜ合わせて食塩水Cを作りました。このとき次の問いに答えなさい。

(1)食塩水Aに含まれている食塩の量は何gですか?
(2)食塩水Bに使われている水の量は何gですか?
『食塩水』編【STEP1】:「変わる」数値と「変わらない」数値がカギ(3)食塩水Cの濃さは何%ですか?

タケウチ:さて『食塩水』の【例題1】ですが、『食塩水』問題は大体右の図のような感じです。