人を動かすには「15秒で伝える」ことを心がける!
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊、『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』
この著書の発売を記念して、研修などで教えているノウハウや、すぐに使えるワザをご紹介します!
営業職はもちろん、部下や上司とのコミュニケーションで悩んでいる人は必見です。

新しい職場で人に差をつけるには<br />「情報通」に頼ってみる

新しい職場で仕事を
スムーズに進めるには?

この連載の第1回はコチラ

4月から入社した新入社員は勿論、部署異動をした人や転勤になった人など、新しい組織に行くときに問題になるのが、「これって誰に聞けばいいの?」問題です。

とにかく分からないことだらけで、隣の席の人に聞くのも悪いし、誰に聞いていいのかも分からないし、どうやっていいかもわからない……。

普段は分からないことがあれば、GoogleやYahooで検索すれば出てくるけど、経費精算をどうすれば良いのか? 交通費はどうやって請求するのかは教えてくれません。
提出書類や、様々な手続きやら沢山やることあって、戸惑う!という方は多いと思います。

もちろん先輩や上司に聞くのもいいけど、細かい話をいちいち聞くのって気が引けますよね?そんな時には誰に聞けば良いのか?

会社に社内事情に詳しい社歴の長そうな人っていますよね?
社内のあらゆる部署に通じていながら、聞けば何でも教えてくれそうな人。
大抵は、総務や経理などのバックオフィスにいる社員さんです。
いわゆる会社の情報通でもあります。

新しい会社に入ったら、こういう社内の情報通を探して、可愛がられるようにしましょう。というのも、こういった情報通の人は社内のしきたりだけでなく、複雑な社内の人間関係も把握していることが多いからです。

例えば、どの部署の誰がこの会社のキーマンなのか?
こういう問題が発生した時は誰を頼ればいいのか?
出世したいなら、〇〇さんに気に入られた方がいいとか、あの人は目を付けられたら面倒だから気を付けた方がいい……などなど、社内情報の玉手箱のような存在です。

私が投資用不動産の営業マンだった頃、誰よりも早く優良物件をつかむことがテーマでした。スペックのそろった人気の物件は直ぐに売れてしまうからです。
当時、私は物件の仕入れ情報を持っている人は、もちろん仕入れ担当の人だと思って仲良くなるようにしていましたが、仕入れ担当は、それぞれが自分の仕入れ情報しか持っていない為、何人もの人に情報を収集しなくてはならず有力情報をつかむのは難しい状況でした。

そもそも他業界から転職してきたばかりの人間に、わざわざ優良物件の情報を流すよりは、トップ営業マンに教えたほうが成約しやすいということもあったと思います。