偏差値30の学年ビリが、倍率約8倍の法科大学院に合格、日本最難関の司法試験に一発合格した勉強法をまとめたベストセラー『ずるい暗記術』の図解版が登場。理解もいらない。ノートも使わない。時間が短いほど効果の表れる勉強法は、資格試験、英語、大学受験ほか、答えの存在するあらゆる試験で効果を発揮します。
今回は、「本の使い方」をお伝えします。これまで通してきたことのあとに、「本」を活用すると、おそろしいほど知識の吸収率が高まります。わからないことが多いと、本を読むことはただの苦痛ですが、その逆では、レベルアップの仕方がこれまでとはくらべものにならないくらい、跳ね上がります。

学んだ知識に関連する
専門書を読んでみる

 ここまで、さまざまな方法で記憶の「思い出し」をやってきました。

 知識もだいぶ身についたはずです。

 次はもう一段階レベルアップし、知識の吸収率をさらに高める方法を紹介しましょう。

 そのレベルアップの方法とは、「本」を読むことです。ここでいう本とは、問題集や参考書ではなく、学んだ知識に関連する読み物や専門書のことです。たとえば、英語を勉強している人なら、小説の原書などです。どんな分野でも、知識を学ぶ前にいきなり専門書を読んだら、まったく理解できないのは当たり前ですよね。

 わからないこと自体がわからず、知識もまったく吸収できません。ですが、アウトプットを重ね、知識を増やしてきた今なら、理解できる部分も、理解できない部分も明らかになっているはずです。そこで、本と対話をしてみるのです。

知識不足で本を読む弊害