東大を独学で現役合格し、さらに東大大学院を受験で合格。学生時代から取得した資格の数は600を超える。これまで20年以上、試験をずっと受け続けている著者だからわかる、点数をとるワザを紹介していきます。小手先のテクニックではなく、長く勉強し続けていくために必要な戦略が詰め込まれている東大→東大大学院→600個超保有の資格王が教える点数稼ぎの勉強法から、一部抜粋して紹介していきます。東大に受かる人や本当に頭のいい人の学ぶ姿勢は、必読です。

【子どものときに身につけておきたい能力】知的頭脳スポーツが、なぜ子どもの教育で有効なのか?

 

物事のやり方・解決法を
何通りも考えられる

 頭のいい人は、難しそうな問題に直面したときに、やり方・解決法を何通りも考える能力に長けています。

 まずはいくつかの「最終解決に至れそうなルート」をざっと出してみて、それぞれを簡単にシミュレーションします。

「この方法ならいけそうだ」「この方法が一番簡単にやれそうだ」というやり方を選び出せたら、そこからあらためてそのやり方の詳細を検討し、最終的な仕上げを行います。

 これは、応用問題などの複雑な試験問題を解く際にはもちろんのこと、仕事や生活上で発生する何らかの問題を解決する際も同じです。

 逆に言うと、とりあえず真っ先に思いついたアイデアだけをいきなり掘り下げていくような、行き当たりばったりのことはしないのです。

 また、常に最善の打ち手だけをビシッとひとつだけ出しているというわけでも、実はないのです。

 藤井聡太プロの活躍で近年注目されている「将棋」もまさに、「何通りもの打ち手が考えられるうちの、どれを選ぶのが最善なのか?」をいかに素早くシミュレーションできるかという競技です。

 将棋・チェス・麻雀のような知的頭脳スポーツが子どもの教育上も有効といわれているのは、このような「やり方を何通りも考えて吟味する」スキルや習慣が身につくことにひとつの理由があると私は考えます。