ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
美人のもと

テキ

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第135回】 2012年6月25日
著者・コラム紹介バックナンバー

 自分の意見を上手に言う人は見ていて気持がよく、美しく感じる。はっきりと簡潔に言う姿。自信を持って、きちんと伝えている姿。言葉の最後で口を結び、キリッとする。そういう瞬間は「美人のもと」が増えているんだと思える。

 それはビジネスの現場だけの話ではなく、親しい人との何気ない会話にも表れる。話を聞いていて、なんとなく心地よく感じるのだ。

 それは決して押しつけではなく、意見をはっきり言っている気持よさがある。

 「私は……と思う」とシンプルにいう習慣を持っている。簡単なようでなかなかできないようだ。しかし、できないことを放置すると、それは悪化する。

 語尾がはっきりしなくなる。聞き取れないくらい小さくなる。結局どうなのかが聞き取れない。相手の反応ばかり気にして、どんどん自信がなくなっていく。しかも余計なものがついてくる。「……思ったりして。みたいな……」という小声の語尾。結論がわからないのだ。

 本題に入る前が長い。「個人的には」「基本的には」「ウチ的には」「思いつきなんですが」「つまらない話なんですが」「変な話」……ほとんどは聞き手にはどうでもいい前置きである。

 話の間に「なんか」「ちょっと」という言葉が頻繁に入る。もちろん話の流れでそういう言葉は入りやすいが、異常なほど入る人が増えている。何が「ちょっと」なんだろうということがかえって気になってしまい、本題がわからなくなる。

 急に「自信を持て」と言っても簡単には育たない。ただ、臆病になりすぎないという意識を持つことは誰にでもできる。それは話し方に表れやすいのだ。

 時々でいいので、自分の発言の傾向を時々チェックしてみるといい。余計な言葉で自分を防御しようとしていたら、意識して簡潔に話すようにする。ひとつの基準が「……的」が多いかである。テキテキ言ってないだろうか。それをチェックポイントにしてみるだけで、ずいぶん発言が変わってくる。そして、それはキリッとした「美人のもと」増加につながる。


この記事に関連した読者調査の投票結果を見る
(投票期間は終了しています。)

関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

「美人のもと」

⇒バックナンバー一覧