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35歳からの「転職のススメ」

転職1年以内に取締役も夢じゃない!?
35歳以上がためらうIT転職のリスクとリターン

高野秀敏 [株式会社キープレイヤーズ代表取締役]
【第4回】 2012年6月25日
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 IT業界といえば、ITコンサルティング、SIといったかねてよりある領域の企業もあれば、直近で勢いのあるインターネット、モバイル、そしてソーシャルゲームのような領域の企業もあります。そうした新しい企業が欲しい人材は、人事、経理財務、経営企画、法務のような専門職です。

 前者の伝統的なIT企業と後者の最近のネット企業とは、平均年齢も社風も異なります。ITといって尻込みされるような方も、社風という意味では近い会社もあるので心配はいりません。大手企業のグループ会社であったり、そうした企業と資本関係のあるIT企業は比較的違和感がないといえます。

 後者のネット系企業は、平均年齢は20代の会社が多く、社長も30代が中心。35歳以上となりますと、専門性の高さとマネジメント力のどちらも求められることが多くなってきます。35歳以上が沢山欲しいというロット型の求人はなく、ピンポイントでひとりだけ欲しいというものがほとんどです。ちょうどひとり辞めることになったので、変わりの方を見つけなければいけないというのがよくあるパターンです。

 またネット系、特にソーシャルゲームのように急成長をした業界においては、管理部門がまだ整っておらず、なんとか切り盛りしてきたという企業が多いのも特徴です。ですから、成長企業では事業に必死で、守りのポジションが手薄になりがちといえます。ルール化されていないものも少なくなく、主に上場企業できちんとやってこられた経験のある方のノウハウが欲しいという求人も多いようです。

 では、実際に日系メーカーから急成長中のネット企業へ転職した、ある人事担当者の事例をご紹介しましょう。

大リストラ断行の企業を辞め、
管理部門が未熟な急成長ネット企業へ

【事例】
Aさん(37歳)
日系メーカーにて人事部、採用、教育、制度、労務担当 
年収700万円

 新卒で工場の現場を経験し、そこから異動で人事へ。当初は採用や社員教育のポジションであったが、部門内での異動で人事制度と労務を部長の下でみることに。メンバーは派遣社員が中心であるものの、マネジメントも経験済み。そんな最中、リーマンショックが起こり、Aさんの会社も大リストラへ。多くの退職者面談を行った。

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高野秀敏 [株式会社キープレイヤーズ代表取締役]

宮城県生まれ。東北大学経済学部卒業後、人材総合サービス・株式会社インテリジェンスに入社。同社にて人材紹介事業の立ち上げに参画し、営業、企画、カウンセリングを行う。その後、キャリアコンサルタントチームの運営と教育を任され、人事部採用担当として、数百人の学生、社会人と面談。キャリアカウンセリングによって適職へと導いた人材は3500名超、キャリア講演回数は100回以上に達する。インテリジェンス退社後、2005年1月、個人と企業をマッチングする人材サービス・株式会社キープレイヤーズを設立。著書に『絶対に後悔しない転職先の選び方』などがある。


35歳からの「転職のススメ」

現在、2人に1人が転職する「大転職時代」が到来しているにも関わらず、30代後半以上のビジネスパーソンの多くは「自分は転職なんて無理」と思っていないだろうか。しかし、実際は35歳以上でも十分転職できるとしたら…?本連載では、35歳以上のビジネスパーソンに対して、35歳からの転職の現状と、転職によって自分のキャリアや能力を見つめ直す重要性を説いていく。

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