株式レポート
6月22日 17時53分
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ネガティブサプライズが続いたフィラデルフィア連銀景気指数 - 米経済の「今」を読む -経済指標動向-

地区連銀が公表する製造業景況感サーベイ(6月分)は下振れが続いている。NY連銀景気指数が市場予想を大幅に下回ったことに加え、昨日発表されたフィラデルフィア連銀景気指数(※)も大幅悪化(5月:-5.8 → 6月:-16.6)となった。フィラデルフィア連銀景気指数の水準は、景況感改善・悪化の判断の分かれ目となる「0」を2ヶ月連続で下回っており、同地区の製造業景気が悪化している可能性が高いことを示唆している。同サーベイのより詳細な調査項目を見ても、新規受注や生産が5月から大幅に悪化、労働時間の削減が続くなど悪材料が散見される。こうしたなか、気がかりなのが米国全体の製造業景況感を示すISM製造業景況指数が6月も節目となる「50」を維持できるかどうかである。フィラデルフィア連銀指数の大幅な落ち込みと同程度の落ち込みがISM指数にも見られれば、米経済に対する大きな悪材料となる。

ただ、同日発表された他の民間サーベイ(Markit PMI)では景況感の回復ペースが鈍化したものの、フィラデルフィア連銀指数ほどの悪化は見られなかった(5月確報:54.0→6月速報:52.9)。同サーベイは、フィラデルフィア連銀のサーベイと比べて歴史の浅い統計ではあるが、調査規模の面では信頼性が高い。Markit PMIを参考にすれば、6月のISM製造業景況指数も「50」を下回るほどの下振れは想定し難いということになる。なお、2010年以降、フィラデルフィア連銀指数が大きく悪化した局面でもISM指数は「50」を上回り、米経済に対する過度な悲観材料にはならなかった(グラフ参照)。

※フィラデルフィア連銀景気指数とは
フィラデルフィア連銀が管轄する地域(デラウェア州、ニュージャージー州南部、ペンシルベニア州東部)の製造業(化学・製薬除く)への景況判断アンケート(100社前後が回答)を元に作成される経済指標。景気が1ヶ月前と比べて拡大したと回答した企業の割合から縮小したと回答した企業の割合を引いたDI(季節調整済み)で、「0」を基準に景気の拡大・縮小を判断する(0よりも大きければ拡大)。また、アンケートには、景気判断以外にも、以下の項目の前月比増減を問う設問や見通し(6ヶ月先)を問う設問も含まれる。
調査項目:新規受注、受注残、出荷、在庫、供給遅延、雇用者数、労働時間、支払い・受け取り価格、設備投資(見通しのみ)




マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 戸澤 正樹

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(マネックス証券)


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