「箇条書き」「字数は30字」
最小字数でシンプルにつくる

 1枚のカードに2項目書くのも、1項目を2枚にわたらせるのも、カードボックスに整理・保存するときに困るので、大きなデメリットになります。そういう面も含めて、1枚のカードはシンプルにつくることを鉄則にしているのです。

 シンプルにつくることに共通しますが、1枚のカードにギッシリ書くこともダメです。行数にしてせいぜい3行、文字数にして最大50字くらいでしょうか。記憶効果がいいのは30字くらいです。

 こういうものを書く場合は、当然、箇条書きです。50字になったとしても、箇条書きなら、3つか4つのセンテンスに分けられるはずです。1センテンスでダラダラ書いてしまうと、覚えられなくなります。

 字数が多くなったり、細かなところまで書きたくなったりしても、重要な事柄以外は捨てることが大切です。欲張りは、記憶効果を薄めるだけです。

 また、カード下部に多少の余白を取っておくと便利です。そのスペースに、関連して思いついたことをちょっとメモできます。“ちょっとメモ”は、あとで消すこともできるように鉛筆やシャープペンがよいでしょう。

 このカードづくりは、それ自体が勉強になり、記憶効果に大きくプラスになります。なぜなら、重要事項のみの要点主義でつくるので、何が重要で何が重要ではないか、内容をしっかり理解していくことになるからです。つまり、

    ・参考書をじっくり読んで理解する
    ・重要なポイントをつかむ
    ・論点を集約する

 といった学習を自ずと行うことになるわけです。