ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
インキュベーションの虚と実

あたかもスタートアップのように人生に取り組め
意志と柔軟性、そして人のつながりでビッグに生きろ
——リード・ホフマン LinkedIn会長に聞く

本荘修二 [新事業コンサルタント]
【第6回】 2012年7月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
リード・ホフマン(Reid Hoffman)/ スタンフォード大学卒業後、Appleと富士通を経て、SocialNet.com創業。その後、PayPal上級副社長に就任。2003年ビジネス向けSNSのLinkedInを創業。また、Flickr、Last.fm、Facebook、Zynga、Ning、Diggなど数々のスタートアップに個人でエンジェル投資している。グレイロック・パートナーズというVCのパートナーであり、Zynga、Mozilla、Six Apart、Kivaなどの社外取締役でもある。

 6月17~19日、LinkedInの共同創業者、リード・ホフマン会長が来日し、19日のイベント「スタートアップ教室 学生に伝えるシリコンバレー流自己実現の方法」にて、筆者はホフマン氏とのトークの相手と、パネル(ホフマン氏に加え、ライフネット生命副社長 岩瀬大輔氏、Twitter Japan 日本代表 近藤正晃ジェームス氏)のモデレーターを務めた。

 そこで今回は、イベントでのホフマン氏をはじめ岩瀬氏や近藤氏、イベントに参加していた起業家の発言から、「起業家的な生き方」について考えてみたい。

 ホフマン氏共著の全米ベストセラーの邦訳「スタートアップ! — シリコンバレー流成功する自己実現の秘訣」(原題“The Start-up of You”)の出版に合わせての来日であり、イベントでも同書のメッセージである「アントレプレナーシップを個人に応用」、「人とのつながりが鍵」が中心に話しが進められた。

思慮深い起業家ホフマン氏
回り道をしたから今がある

 ホフマン氏は、大学教授を志したが、アップル、富士通などを経て、ソーシャルネットを起業。その後、ペイパルに参画し、ペイパル・マフィアの一員に。そして、2003年にLinkedInを創業し、現在も会長としてリーダーシップを振るう。

 「はじめはアカデミックな道を志しました。しかし、教授などのアカデミックな世界で大成したとしても、論文を読んでくれる数十人にしかインパクトを与ることはできない。悩んだ末、かつてのルームメイトに電話をしたらアップルで働いていると言うので、アップルに就職し、ユーザー・エクスペリエンスの部門に就きました。しかし、デザインでは他人に勝てないと思いました」

 そして、ホフマン氏は自分のキャリアを自己分析してくれた。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
IT&ビジネス
関連記事
クチコミ・コメント
facebookもチェック

本荘修二 [新事業コンサルタント]

多摩大学客員教授、早稲田大学学術博士(国際経営)。ボストン・コンサルティング・グループ、米CSC、CSK/セガ・グループ会長付、ジェネラルアトランティック日本代表を経て、現在は本荘事務所代表。500 Startups、NetService Ventures Groupほか日米企業のアドバイザーでもある。


インキュベーションの虚と実

今、アメリカでは“スタートアップ”と呼ばれる、ベンチャー企業が次々と生まれている。なぜなら、そうした勢いある起業家たちを育てる土壌が整っており、インキュベーターも多く、なにより、チャレンジを支援する仕組みが存在するからだ。一方の日本はどうなのだろうか。日米のベンチャー界の環境の変化や最新のトレンドについて、25年にわたってベンチャー界に身を置いてきた本荘修二氏が解説する。また日本でベンチャーが育ちにくいと言われる背景を明らかにし、改善するための処方箋も提示する。

「インキュベーションの虚と実」

⇒バックナンバー一覧