これまで50の新規事業(企業内起業17回、独立起業19回、週末起業14回)に携わってきた守屋実さんの初の著書『新しい一歩を踏み出そう!』が5月15日にダイヤモンド社から発刊されました。守屋さんは、大学在学中から現在に至るまで、一貫して新しい事業だけをやり続けてきたという稀有なキャリアの持ち主。守屋さんの実績を表す一端といえるのが、創業に参画した2社が昨年上場したこと。2018年4月に介護業界に特化したマッチングプラットホームのブティックスを、5月に印刷・物流・広告のシェアリングプラットホームのラクスルを2社連続で上場に導く。本連載は、守屋さんのこれまでの様々な経験を踏まえ、主に若手ビジネスパーソンに向けて「仕事のプロ」になるための具体的な方法を伝授していきます。

創業に参画した会社が「2ヵ月連続上場」<br />「30年の量稽古」の積み上げが、<br />大きく実を結ぶ

2ヵ月連続上場」で仕事のプロとして大きく前進

 2018年4月3日 ブティックス上場

 2018年5月31日 ラクスル上場

 私は、守屋実事務所として独立したのち、「新規事業のプロ」として、大きく2つの新規事業活動を行っています。

 一つは、「創業仲間としてベンチャーに参画をさせてもらう」こと。

 もう一つは、「ベンチャー創業の経験を評価していただき、大企業の新規事業開発に参画させてもらうこと」です。

 昨年4月に上場したブティックスの場合は後者のほうで、参画したときには、すでに一定の企業規模になっていました。上場の際には、取締役として東京証券取引所で上場の鐘を叩かせていただきました。

 昨年5月に上場したラクスルの場合は前者のほうで、創業翌月に参画、副社長として創業期を支えたのちに、今もなお、ラクスルの一員として籍を置かせてもらっています。

 当然、どちらの上場についても、私の「仕事のプロ力」「新規事業のプロ力」の寄与はわずかで、ブティックス代表の新村祐三さん、ラクスル代表の松本恭攝さんを中心とするマネジメントチームと参画者のみなさん、そしてお客様、パートナー各社のみな様のおかげだったりします。

 ですが、それでもやはり、この「2ヵ月連続上場」は、私の「新規事業のプロ」人生において本当に大きな出来事であり、一歩も二歩も前進することができた、仕事のプロとしての新たな4回転目でした。