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7月3日 16時45分
フィスコ

メガバンクや川崎汽船など

メガバンク
買い優勢。大和が各社の投資判断を一斉に格上げ、評価材料につながっている。堅調
な業績動向との対比でバリュエーション面での割安感は鮮明、中長期的にも、欧州金
融機関のバランスシート圧縮が続く中、海外展開加速による利益成長の期待が強まる
とみているようだ。各社ともに「2」から「1」に格上げ、目標株価は三菱UFJ
<8306>が480円、三井住友FG<8316>が3200円、みずほFG<8411>が160円としてい
る。
<9107>  川崎汽船  134  -23
売り気配から急落。前日に公募増資の実施を発表、発行済み株式数の26%に当たる最
大2億株を発行、一昨年3月に続く公募増資の実施となる。将来的な財務体質懸念の低
下にはつながるが、あまりにも唐突な印象との見方が多く、環境の厳しさなどが改め
て意識される格好にもなり、ネガティブサプライズにつながっている。また、投資有
価証券評価損発生などで、通期最終損益は110億円から30億円に下方修正している。
UBSやシティでは投資判断を格下げへ。

<9983>  ファーストリテ  15720  -240
売り先行。前日に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比7.0%減
となり、3ヶ月連続のマイナス成長に。低気温で夏物商材の販売が伸び悩んだもよ
う。4ヶ月連続で会社計画未達が続いているもようであり、今後の在庫処分増加の可
能性なども指摘されている。シティでは投資評価「売り」を継続で、目標株価を
13500円から13000円に引き下げへ。

<6723>  ルネサスエレクトロニクス  348  +31
急伸。本日にも合理化策を発表と伝わっており、期待感などが先行する形のようだ。
工場削減や人員削減などが柱とみられている。また、大株主や取引銀行の金融支援、
米投資ファンドへの増資実施などに対する期待感も高まる格好へ。株価上昇に伴い、
売り方の買い戻し圧力なども強まる方向と見られる。

<8029>  ルック  579  -87
急反落。前日に大量保有の変更報告書が提出されており、ルネッサンス・テクノロジ
ーズの保有比率が7.78%から5.01%に低下している。特定資金の介入観測など、需給
思惑主導の展開となってきていただけに、早い段階から同社の大株主に名を連ねてい
たルネッサンスの株式売却は、ネガティブな反応を強めさせやすいようだ。なお、同
様にルネッサンスが大株主とみられる高島<8007>は本日賑わう展開に。

<6988>  日東電工  3505  +120
しっかり。大和では投資判断を「3」から「2」に格上げしている。液晶部材銘柄か
ら、「スマホ・タブレット関連の中核銘柄」への転換を想定としている。前第4半期
において、携帯・タブレットPC向けの売上高が液晶テレビやノートPC向けを上回
ったと推測、今期は一段とその差が広がっていくとみているようだ。こうした成長製
品向けでは付加価値の上昇なども期待できると。なお、目標株価は従来の3600円から
4200円に引き上げ。

<3050>  DCM  557  -36
反落。先週末に自己株式の取得実施を発表、昨日は買い優勢の展開となったが、本日
の自己株式立会外買付取引において、取得上限300万株を前日終値593円で全て買い付
けたと発表している。一株当たり株式価値の向上にはつながるものの、今後の需給妙
味は一気に低下しており、昨日の上昇分がほぼ帳消しになる状況となっている。ちな
みに、先週末に発表した第1四半期決算では、営業利益は2割強の減益決算であった。

<9854>  愛眼  333  +32
上昇率2位。前日に発表している自己株式の取得実施が買い材料に。発行済み株式数
の3.05%に当たる60万株を上限としており、取得期間は本日から9月21日まで。流動
性が比較的乏しいため、需給インパクトは強まりやすいとの見方も先行へ。

<5192>  三ツ星ベルト  428  +49
急伸。自己株式の取得、並びに、自己株式の消却を発表している。全般的にファイナ
ンスの動きが広がる状況となっている中、需給面の材料には敏感に反応しやすい格好
だ。発行済み株式数の4.49%に当たる300万株を取得上限としており、取得期間は明
日から12月19日までを予定。また、300万株の自己株式消却も発表。需給期待のほ
か、株主還元策を評価する流れにも。

<6707>  サンケン電気  331  +15
強い動きが目立つ。JPモルガン(JPM)のレポートが買い手掛かり材料のもよう。JPM
では、中国エアコン向けFANモータドライバICやIPMの寄与を見込み、業績予
想を上方修正しており、今期は10年振りに会社側の期初利益計画を確保できると予想
しているもよう。目標株価は530円に設定している。

<9202>  ANA  193  -31
後場は売り気配から急落。7月中にも2000億円規模の公募増資を実施と、一部で報じ
られている。大規模な希薄化、需給悪化懸念などを警戒する動きが先行へ。会社側で
は、現時点で決定した事実はなく、開示すべき事実が決定した場合は速やかに公表す
るとしているが、増資実施を織り込みに行く動きが優勢となっている。ちなみに、比
較的、足元ではヘッジファンドのショートニーズが強い銘柄でもあった。川崎汽船
<9107>に続く大型増資観測で、今後の市場ムードの悪化を警戒する向きも多くなって
いる。

<3893>  日本製紙  1199  -52
後場は下げ目立つ展開に。川崎汽船<9107>が公募増資の実施を発表、加えて、
ANA<9202>に大型増資の実施観測が挙がる。これに伴い、海運各社が連れ安している
ほか、スカイマーク<9204>なども売りが優勢と、連想感が強まりやすい状況となって
いる。同社に関しては、増資観測の有無は不明ながら、直近でヘッジファンドのショ
ートニーズが強まっていた銘柄ではあり、株価下落が警戒感を強めさせる格好のよう
だ。

(フィスコ)


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