ネット証券会社比較
【第33回】 2012年7月9日公開(2016年7月14日更新)
ザイ・オンライン編集部

日経先物が24時間トレード時代に突入!
証拠金4万円台から世界のマーケットで取引可能楽天証券が「CME日経225mini」を開始でさらに選択肢が広がった!

楽天証券は6月25日から、米国のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で取引されている「日経225mini先物(円建)」(E-mini Nikkei225Yen)の取り扱いを開始した。CMEの日経225miniを取り扱うのは、大手ネット証券では初となる。

日経225先物と株取引は何が違う?

日経225先物取引とは、日経平均を原資産とする先物取引で、日経平均とほぼ同じ値動きをする。証拠金額を証券会社に預けることで、その何倍もの金額を取引できるレバレッジ取引となる。

 取引方法は株取引と似ている。ただし、最低証拠金を割り込まない限り、1日に何度でも売買ができる差金決済となる点が株取引とは異なる。また買い建てだけでなく、売り建ても可能な点は信用取引と似ているが、金利や貸株料がかからない。取引できる時間は徐々に伸びており、現在では24時間取引に近づいている。そういった点から株に比べると、売買の自由度が高い点が日経225先物の魅力だ。

 日経225先物では、指数の1000倍の金額で取引が行われる。たとえば、価格が9000円ならば、実際に取引される金額は、900万円となる。これだけの金額を動かすのに必要な証拠金額が40万円程度(6月末時点)でいい。

 さらに、「日経225先物」の1/10サイズの「日経225mini」という商品がある。価格が9000円なら実際に取引される金額は、100倍の90万円。証拠金額は4万円程度。1単位(1枚と呼ぶ)の取引が4万円なら、身近に感じる人も多いはずだ。

 ただし、少ない資金で大きな金額を取引できるからといって、取引量を大きくしすぎたり、損切りが遅れたりすると、自己資金を一気に失う恐れがある点には注意しておきたい。損切り価格を明確に決めるなど、資金管理は必須となる。

3つの「日経225mini」を比較

 日経225先物は、3つの取引所に上場している。大阪証券取引所シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)シンガポール取引所(SGX)だ。

 個人投資家にとって、より取引がしやすい日経225miniも3つの取引所で取引が可能だ。ただし、国内の大手ネット証券でCMEとSGXの日経225miniを取り扱っているのは、現時点では楽天証券だけだ。

 3つの取引所に上場する日経225miniは、指数の100倍で取引が行われる点は共通しているが、取引方法などに若干の違いがある【表1】

 違いの1つが「呼び値」(=tick)の単位で、大証が5円なのに対して、SGXは1円、CMEは10円となっている。また、手数料も異なっている。1枚建てるのにもっとも安いのが大証の日経225miniだ。1tick5円で実際には500円が動くのに対して手数料が往復で105円。つまり、1tick ぶん勝てば手数料を引いた儲けは395円となる

 CMEの場合、1tick10円で手数料が315円と、大証と比べて少し高い。1tickで1000円動いて、手数料が往復で630円かかる。つまり1tickで決済すると370円利益が残る計算だ。

日本時間の深夜になるとCMEが有利!?

 3つの取引所では、取引時間も若干異なる。【表2】に示すとおり、大阪証券取引所の日経225先物は、午前2時55分までだが、CMEの場合、朝の5時15分まで(冬時間は6時15分まで)取引できる。

 取引量で見ると、大証では日本時間の昼間に出来高が大きいが、深夜にかけては出来高が細る傾向がある。一方、CMEでは日本時間の深夜に取引量が増大する

 日経225先物は、アメリカ市場の動向に大きく影響を受けるため、日本の夜9時、10時過ぎから値が動き出すケースがよく見られる。また、午前3時以降、米国市場の大引けに向かって値が動いていくケースもある。大証とCMEどちらが便利か一概には比較できないが、夜間の出来高や取引時間の長さ、値動きの大きさでは、大証よりもCMEの方が有利な場合も多い。

 また、日本が祝日だと大証では取引できないが、米国も祝日でなければCMEでは取引が可能だ。日本が休みの間に欧米で重要な経済イベントがあって、値が大きく動くケースもある。そんな場合でもCMEなら取引できる。仕事で日中のトレードができないサラリーマン投資家にとっても、CMEは便利な取引所だと言える。

ここまでそろった!日経225の24時間トレードをはじめてみよう! 

 先物をはじめ、CFDや「株365」など、いまや日経225を取引できる金融商品は豊富にそろっている。商品別・主な証券会社別に手数料の違いを【表3】にまとめた。

 これを見ると、国内先物では安藤証券GMOクリック証券ライブスター証券の手数料が安く、海外先物は安藤証券、楽天証券が安い。各商品の特徴や取引時間は、バックナンバーの「日経平均の急落はチャンス!とみる投資家が増加中!売りからでも「日経225」を取引できる商品を比較!」)も参考にしてほしい。この機会に、国内、海外の日経225miniをどちらも試してみて、比べてみてはいかがだろうか。

(文/久保田正伸)

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