「Dear Mr. Mike Davis.」このひと言で、あなたは信頼を失います。

外資系企業で役員秘書を18年経験したプロフェッショナルが、ネイティブにほめられるワンランク上の英語を語る! 「できません」「わかりません」と言えないハードな仕事から学んだ、ネイティブに一目置かれる英語とは?

ハイクラス英文法、電話、来客対応、メール、パンクチュエーション、ビジネス英単語etc。

最新刊『ネイティブにほめられる英語』の著者である西真理子氏が、そのエッセンスをやさしく語ります。

英語の敬語は「クッション言葉」と「質問」でOK!

英語の敬語、ポイントは2つ

 英語にも敬語があります。日本語と同じように「マナー」としてていねいな言い方が存在し、相手への心遣い・気遣いを示す表現があることを知っておきましょう。

 その方法として、「クッション言葉を使うこと」「質問形式にすること」を覚えましょう。

 これだけでもできれば、ネイティブスピーカーに「きちんとした言葉遣いができる人だ」という印象を与えることができます。

(1)クッション言葉(断る・お願いする・意見を述べる)

・ 断りを伝える「残念ながらお手伝いできません」

I regret to tell you that I cannot help you.
I am afraid to say that I cannot help you.
I am sorry to say that I cannot help you.
Unfortunately, I cannot help you.

 断るときは言い方に気を遣うもの。いきなりI cannot help you.では相手もびっくりしたり気を悪くしたりします。日本語の「申し訳ございませんが」「あいにくですが」にあたる言葉を前置きにします。

・ お願いする「助けていただけませんか」

I was wondering if you could help me.
I hate to ask you to do this, but could you help me?

 この2つは後述の「質問形式」よりもていねいな依頼です。特にI was wondering if~は相当ていねい度合いが高い表現と言われています。

・ 意見を述べる「あなたが忙しいのは承知していますが」

It seems that you are busy, but ~
I realize that you are busy, but ~
I understand that you are busy, but ~