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美人のもと

カキコ

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第45回】 2010年1月21日
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 かつて、ザ・イエロー・モンキーというバンドにお世話になっていたことがある。そのころ、彼らのことを「イエモン」と言う人が多かった。それに違和感があるように思えたし、彼ら自身もそう言われることがあまり好きではなかったようだ。

 木村拓哉さんはどうなのだろう。キムタクでいいのだろうか。もう一般的になりすぎてしまったからいいのだろうか。しかし、名前はできるだけ正確にしたほうがいいだろう。

 それにしても気持ち悪い略語がある。特にファッションブランド。ドルガバ(ドルチェ&ガッバーナ)とかアバクロ(アバクロンビー&フィッチ)とか、とてもおしゃれには感じられない語感だ。ただ、今さら略さず言うのも気持ち悪くなってきているのも事実だ。

 ハワイ島にあるキング・カメハメハ・ホテルを「キンカメ」という人がいることに驚いた。泊る気も失せるのではないか。

 美人はこういったことに敏感だ。ためらいもなく略すのが不思議に思えるらしい。だから、なるべく略さないようにする。

 一方、略語ばかり使う人がいる。わざわざ略さなくてもいいのに略す。ちょっと見回してみよう。略語好きが結構いるだろう。そして、そういう人は美人だろうか。ほとんど残念である。

 それが表れやすいのがインターネットである。ホームページや掲示板などに書かれているものを見るとあちこちで略語が登場し、何が書かれているのかわからないことがある。略語を使わずに打ち込んでもそんなに大変ではないだろうと思う。

 掲示板などに書き込んで、それをいちいち「カキコした」などと言う必要があるだろうか。カキコミとカキコでは一字しか違わない。略すことに喜びを感じることより、略す前にためらいを感じるようにしていたい。

 もちろん、一般化した略語をいちいち延ばして言う必要もないだろう。パソコンなんてパーソナルコンピュータと言ったほうが気持ち悪い。リモコンはリモコンでいい。

 一般的になるまでは控えたほうがいいということだ。略語はしばらく静観したい。その静観が「美人のもと」を増やすはずだ。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


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『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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