OODAループはアメリカ軍で世界の兵法や戦略理論を研究した成果をもとに開発され、シリコンバレーの起業家を中心に、アメリカのビジネスエリートに活用されるようになった思考法です。変化の激しい時代に速く的確に行動するために必要な知的技術と言えます。OODAループ第一人者の戦略コンサルタントが、日本人のためにわかりやすく、実践しやすいマニュアルとして解説したのが、『OODAループ思考[入門] 日本人のための世界最速思考マニュアル』です。本書のウェブ版である本連載ではポイントだけを、よりコンパクトに紹介します。

「意味づける」から、OODAループ思考は速く動けるPhoto: Adobe Stock

納得しないと、人は動けない

OODAループが速い4つ目の理由は、「意味づけ」にあります。

意味づけとは、目で見たものや収集した情報が何を意味するのかを見当づけて理解し、自分なりに納得して行動に起こすまでのプロセスです。
特に予想外のことや不確実性の高い出来事に装具すると、「これで行こう」と腹落ちしない限り、人はなかなか動けません。

思いがけない出来事に遭遇し、頭の中が真っ白になって身動きが取れなくなった、という経験はありませんか。

結婚を考えていた相手から突然、少し距離を置きたいと言われたとしましょう。心が通じ合っていると思っていただけにショックは大きく、呆然とするばかりです。

何も考えられなくなり、無為に時間を過ごしている間にも相手との距離はどんどん開き、ついには修復不可能な状態に追い込まれてしまいました。

いったい何がいけなかったのでしょうか。

1つは、シチュエーションアウェアネス(気づき)が不十分だったことです。何らかの兆候はあったはずなのに、気がつくことができませんでした。

もしかしたら相手にとっては「突然」ではなかったのかもしれません。