リーチ・マイケル,トンプソン・ルークスコットランド戦に備えてトレーニングを行うリーチマイケル(左)とトンプソン・ルーク(右) Photo:AFP=JIJI

日本代表がワールドカップ史上で初めてのベスト8進出をかける、スコットランド代表との予選プールA最終戦が13日19時45分、横浜国際総合競技場で運命のキックオフを迎える。引き分け以上で自動的に、敗れても4トライ以上をあげて、なおかつ7点差以内に抑えてボーナスポイント2点を獲得すればプールAの2位以内が決まる一方で、台風19号の影響で試合開催の可否が当日の午前中に最終的に決まることになった。さまざまな思いが交錯する中で、難敵を撃破して1位で突破する青写真を成就させるための日本代表のキーマンたちを追った。(ノンフィクションライター 藤江直人)

運命のスコットランド戦
リーチマイケルがゲームキャプテン復帰

 天国と地獄とを隔てる運命の大一番へ。9度目のワールドカップ挑戦にして初めての決勝トーナメント進出がかかる、13日のスコットランド代表との予選プールA最終戦(横浜国際総合競技場)に臨む先発メンバー15人の顔ぶれとともに、日本代表の戦い方も定まった。

 決戦2日前の11日に都内で会見した、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチから名前を読み上げられた15人は、38-19のダブルスコアで勝利した5日のサモア代表戦から4人が入れ替わっている。

 ・フッカー  坂手淳史→堀江翔太
 ・左ロック  ヴィンピー・ファンデルヴァルド→トンプソン・ルーク
 ・左ウイング レメキ・ロマノ・ラヴァ→福岡堅樹
 ・フルバック 山中亮平→ウィリアム・トゥポウ

 途中出場から2試合連続でトライを決めていたウイング福岡が今大会初先発。4トライをあげてランキングのトップに並ぶウイング松島孝太朗と初めてそろい踏みを果たし、蓄積疲労もあって一時は欠場する可能性が報じられたナンバー8の姫野和樹も、4試合連続で先発に名前を連ねた。

 万全なコンディションに戻った、フランカーのリーチマイケルもゲームキャプテンに復帰。現時点におけるベストの布陣が顔をそろえた中で、悲願のベスト8への扉をこじ開けるためのキーマンは誰になるのか。日本の前にまずは対峙するスコットランドの特長を説明しておきたい。

スコットランドの要警戒選手は
34歳ベテランのグレイグ・レイドロー

 基本に忠実でフィジカルも強く、地道な仕事を献身的に繰り返すフォワード陣。スピードあふれる展開力と、巧みなパス回しを武器とするバックス陣。老獪なパスを駆使したゲームメイクで両者を結びつけるのが、日本戦前日に34歳になったベテラン、スクラムハーフのグレイグ・レイドローだ。