ソニーが6年ぶり出展のCEATECで「医療事業」をアピールした理由ソニーの医療事業を説明するメディカルビジネスグループの大高謙司グループ長(左端) Photo by Masataka Tsuchimoto

自動運転など、各社が華やかな技術を披露した国内最大級の家電・IT(情報技術)の見本市「CEATEC(シーテック、15~18日)」。ソニーが6年ぶりの出展でアピールしたのは、ソニーの中ではマイナーな医療事業だった。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

医療の世界でも感動を巻き起こす

 今年のCEATEC(シーテック)の開催テーマは「つながる社会、共創する未来」。ソニーは6年ぶりの出展、さらに内容が医療事業だった理由について、「テーマがマッチし、チャンスを頂けた」(勝本徹執行役専務)と殊勝なコメントを出したが、ゲーム、音楽、映画、カメラなどに押されて普段目立たない医療事業を効果的にアピールしたい“下心”もあったに違いない。

 メディカルビジネスグループの大高謙司グループ長は15日、ブース前に集まった報道陣を前に、「全ての医療技術を展示するのはソニーとして初めて。我々の技術を使って医療の世界でも大きな感動を巻き起こせれば」と、胸を張った。

 強調したのは、医療事業におけるソニーの要素技術の活用だ。