JT_決算Photo:SOPA images/gettyimages

海外で2400人のリストラを発表したJT。2019年12月期第3四半期の決算でも国内たばこ販売の減少は続き、“希望の星”だった加熱式たばこも予想を下回った。頼みの綱の海外も円高の影響で減収減益。反転の兆しが見えない。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)

国内のたばこ販売減少が止まらず…
通期も純利益200億円減の下方修正

 国内紙巻きたばこ販売の減少、加熱式たばこの足踏み、海外では最大2400人規模のリストラ……。

 10月31日に発表されたJTの2019年12月期第3四半期決算。売上高は前年同期比で2.5%減少の1兆6337億円。営業利益は7.6%減少の4406億円と減収減益で苦しい状況から脱し切れていない現実が露になった。

 2019年12月期の通期見通しも下方修正。営業利益は当初予想から130億円減の5050億円、純利益は同200億円減の3400億円の見通しとなった。

 厳しい結果となった今回の決算。JTはどこに課題を抱えているのか。それを読み解くキーワードは、「3:6:1」だ。