上級訓練1
火の呼吸法

 この呼吸法は、不安を感じ、人生に圧倒されたり、あるいはエネルギーや活力が足りないと感じたり、落ち込んだり、ネガティブになったり、恐怖感を抱いたりしているようなときに使えます。

1.胡坐を組んで、足は床の上にたいらに着けます。そして両掌をパワーセンターであるお腹の上にあてます。

2. 素早く20回、鼻から息を吸ったり吐いたりします。勢いよくお腹から息を押し出してください。最終的に、50~100回続けてできるようになるまでやりましょう。

3. 完全に息を吐いてください。そして、できるだけ長く、ゆっくりと息を吸い込みます。

4.肛門と性器の間に位置する会陰(えいん)に力を入れ、腹部を内側へと引き入れ、顎を少しだけ喉のほうへ引き寄せ、目を閉じて、できるだけ長く息を止めましょう。限界まで来たら、力の入っている筋肉をゆっくりと緩めていき、腹の底から上のほうへと、肺の中の空気を口から完全に吐き出します。

 吐き出しているとき、少しふらふらしたり吐き気がするかもしれませんが、驚かないでください。数分間通常の呼吸をすれば、元に戻ります。体から緊張がすべて取り除かれたように感じるでしょう。リフレッシュした気分になるはずです。

上級訓練2
呼吸の時間をとりましょう

 今日、どんな仕事の約束(アポイント)があろうと、二つの約束の間を最低5~10分あけてください。

 そうすれば、あなたは地に足を着けたまま落ち着いていられ、くつろいだペースで流れることができます。

 あまりにも多くの約束がある場合には、その日にすることを一つか二つに絞りましょう。そして、一つの約束から次の約束へと移動するとき、呼吸の時間をとって、自分の周りの世界に気づいてください。

 リラックスして景色を楽しんでください。いつもは素早く通り過ぎる人たちに挨拶しましょう。

 もっとゆっくり移動することで、この世で自分は誰であり、何をしていて、どこにいるのかということに気づいてください。

 一日の終わりに、自分の経験についてじっくり考え、深い呼吸をし、ゆっくり移動したことの成果を記録しましょう。
 


◆ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ◆

第3回<br />どんな緊急事態にも、「呼吸法」が効く!

『不安や恐れを手放す瞑想CDブック』
好評発売中!
幸福の実現を邪魔する問題をすべて取り除いて、つねに喜びを感じて生きられるようになる秘訣、「不要なものを手放して自由になる」「予期せぬ困難に際して、冷静に正しい選択をして乗り越える」「自分や他人の間違いを許す」「日々のグレース(恵み)に気づき、感謝して生きる」を具体的なトレーニングとともに紹介します。瞑想に使えるCD付!

ご購入はこちら[Amazon.co.jp][紀伊國屋書店BookWeb][楽天ブックス]