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七種諭のスルー・ザ・レンズ

不景気でも、失業していても
夏はやっぱりヴァカンスがフランス流

七種 諭 [写真家]
【第3回】 2012年8月3日
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ヴァカンスの季節シャルルドゴール空港は大混雑。
Photo by Satoshi Saikusa

 ヨーロッパは、この長引く経済問題で少し憂鬱な感じだし、かといってこの不況感はリーマンショックの前からあったという感じが僕個人としてある。

 そもそも、通貨がユーロにかわって以来、物価が便乗して上がり、ユーロが強くなってドルが下がった時点で、多くの仕事が海外に流出し、俗に言う国内の空洞化が起きたような気がする。仕事の予算が削られ、物価の高いパリでは生活が辛くなったように思う。ということは、かなりの長い間不況を感じて来たということだ。

不景気でもやはりヴァカンス

 オーランドに大統領が代わっても、あまり急な変化は見られないだろう。彼の政策がうまく行っても、彼の任期中に結果が見え始めることはあり得ないだろうとも思う。

 少し頭を斜めに傾けて考えると、この失業率(約10%)を改善するには、最初に忍耐がかなり強いられるだろうし。明るい話題は少ない。ここ数週間天気が悪く、寒かったりして僕らのギャラリー通りも人影少なく、ここの所さらに財布の紐が堅いと嘆いている。

 渋い顔をしながら隣のギャラリストは聞いて来る。

 「夏何処行くの?」

 頭が斜めに傾きすぎてますます憂鬱になってきたので、ポジティブに考えよう!ってな感じで、、、、、、、、「ねぇー夏何処行くの?」。そんな感じで、現状逃避、、、、ヴァカンスの話で盛り上がる。

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七種 諭(さいくさ さとし) [写真家]

1959年 長崎県生まれ。1984年渡仏して以来、巴里に拠点を置き、ポートーレート、広告、ファッション、アートワーク等を中心に活動。2010年からアートギャラリーDA-END,を立ち上げ、日本人アーティストを中心にヨーロッパのアーティストも紹介している。日本での主な仕事は資生堂ーTSUBAKI広告、美術手帳ー特集:松井冬子など。ギャラリー情報 Galerie Da-End 17 rue Guenegaud, 75006 Paris


七種諭のスルー・ザ・レンズ

ヨーロッパといえば、今やユーロ危機などのマクロ経済の話か、歴史と伝統に恵まれた観光の対象というイメージが強い。だが、そこにも人々の生活がある。巴里在住30年近い写真家が、市民の視線でフランスそして欧州の風景を切り取る。

「七種諭のスルー・ザ・レンズ」

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