電通vs博報堂。ヤマト運輸vs佐川急便。アップルvsアマゾンetc.
有名企業の決算書を徹底分析! 「儲かっている」のはどっちだ?
本連載は、誰もが知っている有名企業の決算書を対比させることで、「仕事に効く会計知識」と「経営分析の基本」を一気に学ぶものだ。著者は、「監査法人」「証券会社」「ベンチャー企業」「会計コンサル」、4つの立場で「会計」に携わった経験を持つ川口宏之氏。発売4日で重版が決まった『経営や会計のことはよくわかりませんが、儲かっている会社を教えてください!』の著者でもある。

「ライバル会社の決算書を見たい!」3つの入手方法を公開Photo: Adobe Stock

 上場企業の財務諸表は、「決算短信」や「有価証券報告書」といった形式で掲載されています。インターネット環境さえあれば、誰でも無料で入手可能です。具体的な入手方法をお伝えします。

財務諸表の3つの入手方法

(1)ホームページ

 上場企業はほぼ例外なく、自社ホームページ上にIRページを設けています。IRとはInvestor Relations(インベスター・リレーションズ)の略です。

 通常は「投資家情報」や「IR情報」という名称でトップページからリンクが張られています。この中に、決算短信や有価証券報告書などがPDF形式で載っていますので、クリックひとつでダウンロード可能です。

 Google などの検索エンジンで「〇〇(企業名) IR」と検索すれば、検索結果の上位に当該企業のページリンクが表示されます。そこからダイレクトに入る方法が最も手っとり早いでしょう。

(2)EDINET(エディネット) ※クリックでサイトに飛びます

 金融庁が管轄しているウェブサイトで、すべての上場企業の有価証券報告書が載っています。ホームページに載せていない場合でも、EDINETへの掲載は法律で義務づけられているので、すべての上場企業の「有価証券報告書」を入手することができます。

 EDINETの「書類検索」をクリックすれば、検索画面が出てきます。そこで企業名を入力すれば、お目当ての企業の有価証券報告書等が一覧で表示されます。