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株式市場透視眼鏡

底打ちの気配見えない株式市場、今後も「戻っては下げ」の繰り返し

2008年3月25日
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 底打ち感のない下落相場となっている。短期の下落率やサイクルから見たテクニカル系の指標ではこの下げ相場の最中、何度か底値のシグナルが出ていた。だが、ことごとく割り込んでしまった。

 ファンダメンタルズで見ても、PERやPBRといった指標は過去最低水準まで下落し、イールドスプレッドなど金利との関係を見た指標でも、同様となっている。

 しかしながら、相場はいっこうに底を打つ気配を見せない。

 日本銀行総裁問題や特定財源をめぐる政治の迷走、外国人投資家に偏重し過ぎた日本市場は、外国人のファンド解約、日本株運用からの撤退という需給悪化を連日のように浴びせられ、まさに買い手不在のマーケットとなっている。そのほか、金融商品取引法に代表される規制問題、経済産業省次官の「デートレーダーはバカで浮気者」発言など、日本株売りの材料は枚挙にいとまがない。

 そんなマーケットの状況を出来高の面から見てみよう。出来高は株価に先行するといわれるが、盛り上がりに欠けた展開が続いている。

出来高と変動率で見る相場状況

 上のグラフのTOPIXと出来高の相関を見ていただきたい。

 株価が下がって出来高が増えれば相関グラフは下向き(逆相関)に、株価が下がって出来高も減れば相関グラフは上向きとなる。

 グラフの上昇は、出来高が減るなかでの下落相場が続いていることになる。2003年の大底時には、上向きの出来高を伴わない下げが続いたが、2003年後半からは出来高と株価は下向き(逆相関)の傾向を示し、底打ちとなった。

 続いて、下のグラフにある日経平均株価のVIX指数(ボラティリティインデックス。恐怖心理指数)を見ていただきたい。

 これがヒステリックなまでに跳ね上がると、相場の底打ちのシグナルとなる。下げ相場においては、これを繰り返しつつ大底を形成していくのだが、今はまだ道半ばの状態だ。ようやく上がり出したにすぎない。

 いずれのグラフも相場がまだ下落過程であることを示している。相場は一気に底に走るのではなく、これから戻っては下げを繰り返し、売りエネルギーを蓄積していくと思われる。目先、乱高下は繰り返されるものの、ファンダメンタルズから見てもテクニカルから見ても一気に売り込まれるような状況ではなく、戻りを試しながらの下落相場が続きそうである。

(エクイティトレーダー 山独活継二)

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