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1000円台で楽しむ おとなの居酒屋

魚も焼き鳥もなんでも美味い!毎日、地元の常連でにぎわう名酒場
川名(阿佐ヶ谷)

浜田信郎
【最終回】 2010年1月22日
著者・コラム紹介バックナンバー

 2007年10月から始まったこの連載も、第55回となる今回が最終回です。2年4カ月の長きにわたってご愛読いただき、本当にありがとうございました。

 最終回にご紹介するのは、阿佐ヶ谷にある私の行きつけの酒場、焼鳥割烹「川名」です。

 カウンター席の一角に腰を下ろし、いつものように生グレープフルーツサワー(336円)を注文。日替わりのホワイトボードメニューからは、ボラ刺身(420円)を選びます。

 子供の頃、学校帰りに寄り道していた駄菓子屋のように、仕事帰りにふらりと立ち寄れる「大人の駄菓子屋」のような存在が、この連載で採りあげてきた数々の酒場です。

 これらの酒場に共通するのは、酒や肴が安くて美味しいこと。

 ただただ呑んだくれているように見えて、実は呑兵衛の味覚はするどくて、「安かろう、まずかろう」という店には誰も近づきません。逆に、安くてうまい酒場に寄り付く能力は、砂糖に群がるアリのごとし。

 毎日のように顔を出す常連さんであふれ返っている店に、はずれはありません。

 そんな酒場の客単価は、飲み物を2杯に料理を2品ほどいただいて1500円前後。この値段であれば、平日、毎日やって来たとしても1カ月に3万円程度と、なんとか自分の小遣いの中でおさまるのです。

 この連載を通じて、都内各地に千円台で楽しめる名酒場がたくさんあることを改めて認識しました。これまでに掲載させていただいた55軒は、氷山の一角に過ぎないといっても過言ではありません。

 みなさんが住んでいる町にも、駅の近くや商店街の一角(特に表通りから狭い路地に入ったあたり)に、いつも大勢の地元客でにぎわっている、古い造りの小さな酒場はないでしょうか?

 そこが「千円台で楽しむ おとなの居酒屋」の候補店です。新興住宅街はさておいて、古くから続く町の中には、そういった酒場が必ず存在しているようです。

 いい酒場が1軒見つかれば、そこの常連さんたちと話をしているうちに、その近くの名店が数珠つなぎにわかってきます。呑兵衛同士の口コミほど正しい情報はないのです。

 私がここ「川名」に初めてやってきたのは、今から10年ほど前のこと。阿佐ヶ谷駅から歩いて10分ほどかかる商店街の中にポツンとあるにもかかわらず、いつも大勢の酔客たちでにぎわっているのが気になっていて、その日、意を決して入ってみたのでした。

 この季節ならではの寒ボラの刺身を食べ終えたところで、生グレープフルーツサワーをおかわりし、つまみには若鳥、ねぎま、鳥皮、砂肝、鳥レバという5本の焼き鳥を盛り合わせたチキンセット(504円)をもらいます。焼き鳥はこの店の看板メニューですもんね。

 のんびりと1時間ほど楽しんで、今日のお勘定は1596円でした。どうもごちそうさま。

35人ほど入れる奥行きのある店内。店先ではお土産の焼き鳥も買える。 寒ボラの刺身。色ツヤが美しく、弾力のある食感はこの季節ならでは。 チキンセット(焼き鳥の盛り合わせ)と生グレープフルーツサワー。

【お店情報】
店名: 焼鳥割烹「川名」(かわな)
電話: 03-3339-3079
住所: 杉並区阿佐谷北3-11-20
営業: 16:00-23:30(22:50LO)、月火休

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浜田信郎

1959年、愛媛県生まれ。造船会社で働く設計士。サラリーマンの傍ら、名店酒場を飲み歩く。その成果を綴ったブログ「居酒屋礼賛」は、呑んべいに大人気。著書に『酒場百選』(ちくま文庫)がある。


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