カンボジア 2012年8月20日

純粋すぎるカンボジア人部下に驚かされた一言
「編集長、それは毒です」

朝日新聞のマニラ支局長などを経て2009年に単身カンボジアに移住、現地のフリーペーパー編集長を務めた木村文記者が、カンボジアのアツい”今”をお届けします! 

若年層が圧倒的に多い! 成長エネルギーが漲るカンボジア

 カンボジアは人口の約7割が30歳以下である。

 そんな数字を知らなくても、プノンペンの町を歩けばよく分かる。日の暮れかかるころ、大通りは夕涼みにバイクを走らせる若い男女であふれる。家々がひしめき合う路地裏では、年齢もまちまちな子供たちが子犬のように群れて遊んでいる。伸び盛りのこの町は、高度成長期の「昭和」のにおいがする。

車が増え、新しいビルの建設が相次ぐプノンペン【撮影/木村文】

 カンボジアで働くということは、このあふれんばかりのエネルギーと向き合うということだ。この国に進出する日系企業は2010年から急速に増えている。

 10年の投資額は約3500万ドル、11年には7520万ドルと倍以上に伸び、今年はさらに増加傾向にある。理由の一つが中国や近隣アジア諸国では難しくなった「労働力の確保」だ。豊富で、若くて、純朴で、従順。カンボジアの労働力に対するイメージはおおむねそんなところだろうか。

 ところが実際に向き合ってみると、その特徴がなかなかに曲者だ。


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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