世界の金融商品にはなにがある? 2012年8月20日
Q2

日本の銀行で外貨預金するのと、海外の銀行に口座を持つのとでは何が違いますか?

 日本の銀行で米ドル預金をした場合、ドル資産はアメリカのコルレス(中継)銀行に預けられており、国内金融機関はその資金を顧客の口座にクレジット(記帳)しているだけです。日本の銀行が直接ドル資金を運用しているわけではないので、事務管理コストの分だけ現地(アメリカ)の銀行より預金金利が低くなります。

 さらに、日本の金融機関は米ドルの決済ネットワークにアクセスできるわけではないので、米ドル建てのATMカード(クレジットカード)や小切手帳は発行できません(一時期、東京三菱UFJ銀行や三井住友銀行が国際キャッシュカードやインターナショナルカードを発行していましたが、現在は新規発行を取りやめています)。シティバンク銀行ではドルカードが発行されますが、年会費45米ドル、ATM利用1回につき2米ドルがかかります)。

 こうした事情はユーロやポンドなどほかの通貨でも同じで、現地の銀行に口座を持ったほうが金利面でも、決済手段としてもはるかに優位性があります。

<最終更新:2012/07/01>

 


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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