知っておきたい海外投資の税金 2012年8月20日
Q4

外国債券(利付債)の譲渡益に対する課税はどうなりますか?

 日本の税法では、債券の譲渡益は原則非課税になっています。債券価格は金利と逆に動くので、金利の高い(債券価格の安い)ときに購入した債券を金利の低い(債券価格の高い)ときに売却すると利益を得ることになりますが、この所得は非課税です(その代わり債券の売却損を他の所得と損益通算することもできません)。

 ここでのポイントは、外国債券を売却した場合、為替差益を含めて非課税となることです。そのため為替差益を狙って外貨預金をするのなら、外国債券を購入したほうがずっと有利です。

 さらに外国債券では、中途売却時の経過利息も非課税となります。経過利息とは、債券を利払い前に売却した投資家が不利にならないように、本来であれば受け取るはずの利息を売却代金に上乗せしたものです(債券の購入者が利息分を立替払いするわけです)。

 この特例を利用すると、利払い日の直後に外債を購入し、次の利払い日の直前に売却することで、利子分を非課税で受け取ることができます。

 債券を償還まで保有すると税区分は雑所得に変わり、総合課税の対象となります。通常は中途売却で非課税メリットを享受しますが、円高で為替差損が出ている場合に外国債券を償還すると、海外預金の為替差益や為替FX、海外先物の利益と相殺できるというメリットがあります。

<最終更新:2009/02/01>

 


橘玲の書籍&メルマガのご紹介
世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。
経済、社会から国際問題、自己啓発まで、様々な視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。
「世の中の仕組みと人生のデザイン」 詳しくは
こちら!
橘 玲の『世の中の仕組みと人生のデザイン』 『橘玲の中国私論』好評発売中!

関連するQ&A

海外投資必勝マニュアル&本

海外投資のノウハウが凝縮! ここで紹介しているコンテンツ、書籍はすべて、ネットから購入が可能です。さらに「海外投資実践マニュアル」は「海外投資を楽しむ会」の会員になれば割引価格で購入可能です。

作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
橘玲×ZAiONLINE海外投資の歩き方
作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
subcolumn下影

ページのトップに戻る

本WEBサイトに掲載している全ての記事およびデータについて、その情報源の正確性・確実性・適時性を保証したものではありません。本サイトの提供情報を利用することで被った被害について、当社および情報提供元は一切の責任を負いませ ん。万一、本サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社および情報提供元は一切責任を負いません。本サイトからアクセス可能な、第三者が運営するサイトのアドレスおよび掲載内容の正確性についても保証するものではなく、このような第三者サイトの利用による損害について、当社は一切責任を負いません。また、併せて下段の「プライバシーポリシー・著作権」もご確認ください。