新興国投資 2012年4月17日

熱いぜカンボジア! 4月18日に株式市場がスタートミャンマー、ベトナムよりカンボジアが有望な理由

 4月18日、カンボジアの株式市場がスタートします。上場第1号は 「プノンペン水道公社」。ブックビルディング倍率は17倍と期待が高く、公募価格もほぼ上限で決まりました。

 今後は「テレコムカンボジア」や「シアヌークビル港湾公社」など有望な国有企業の上場が控えているほか、民間企業も株式公開に意欲を見せています。

 経済成長の波に乗り、株式市場も活況となるか!? フロンティア株式市場研究家・木村昭二が、現地取材によるカンボジア経済の実態や投資のノウハウをレポートします。熱いぜ、カンボジア!

今、投資するならミャンマーよりカンボジア!

カンボジア証券取引所(CSX)の内部(Photo:©WorldStock.JP )

 カンボジア証券取引所(CSX)の開設は当初2009年の予定でしたが、度重なる延期で昨年7月にようやく始動。そこから今回の第1号の上場まで、さらに9カ月もかかっています。

 ここまで遅れた理由は、証券関連法の整備を徹底していたからです。今回の調査にあたり、証券投資に関する法令は一通り読みましたが、先進国の証券法を研究して「いいとこどり」していることがわかりました。分別管理の徹底や顧客の資金残高をCSXが毎日チェックするなど、出来たばかりの市場にしては、いい意味で厳格な内容となっています。

 また、資金をプールしておく銀行と証券会社の連携(送金、両替、預金、引き出し等)もスムーズで、正直「これはなかなか完成度が高いぞ」と思いました。

 筆者は前回「今がチャンスは本当か!? 煽られすぎのミャンマー投資に警鐘」と題し、最近にわかに注目を集めているミャンマーへの投資を、主に法律の不備から「時期尚早」と結論付けましたが、カンボジアは「合格」です

人口は少ないが、若くて成長が期待できる国

 ここでざっとカンボジア経済についておさらいしておきましょう。

 人口は1450万人とベトナム(8579万人)やミャンマー(6242万人)に比べると少ないものの、年齢別のピラミッドを見ると25歳以下の人口が圧倒的に多くなっているのが特徴です

カンボジア2008年人口センサス確報結果報告書全国編(統計表よりザイ・オンライン編集部作成)

 労働人口(16歳から64歳まで)は国民の61%にあたる880万人。中間年齢は23歳です。労働コストは最低賃金が月額61米ドルと、東南アジア随一の安さ。名実共に"世界中からじゃんじゃん仕事を受けて、バリバリこなせる国"と言えます

 2011年の経済成長率は6.7%でベトナム(5.8%)を上回り、一方で物価上昇率は8.2%で、ベトナム(19.0%)を大きく下回ってます。

 2011年の「経済自由度指数」では世界170カ国中102位、アジア41カ国中17位とBRICsよりも好成績。ASEAN、WTO、ACFTAなどに加盟していて、さまざまな輸出無関税特権や最恵国待遇を受けています。

首都プノンペン中心地、朝の大渋滞(Photo:©WorldStock.JP) 

 こうした"伸び盛りな感じ"は、街を歩いていてもわかります。カンボジアには1997年から幾度か訪れていますが、その度に人々の表情が明るく、希望に満ちてきているのです。

 特にここ数年は、女性のオシャレ度が格段に増しました。茶髪が増え、化粧や服装もアカ抜けています。経験上、このように女性がオシャレにお金をかけられるようになると、経済成長が"本気モード"に入ったシグナルです。 


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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