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株式市場透視眼鏡

一朝一夕に片づきはしない
株式市場にのしかかる「懸念材料」

2008年9月17日
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 市場には今、4つの懸念がある。

 (1)マクロ景気、企業業績への懸念 世界、そして日本の景気は一段と悪化するのか。企業業績の下方修正はどの程度か。

 (2)米金融機関に対する懸念 昨年来のサブプライム問題は、いまや不良債権問題へと転化し、最終的な解決が見えない。

 (3)深刻化する地政学的リスク ロシアのグルジア進攻に加え、ウクライナに緊張の兆しが見える。イランの核開発問題、イスラエルの軍事オプション、泥沼化するアフガニスタン・パキスタンの政変、ブッシュ後の米国のイラク政策等、不透明感は高まっている。

 (4)政治ファクター 選挙は水物である。自民党総裁選→解散・総選挙となると、選挙後の政界再編を含めて見通すのは難しい。米国の大統領選もあり、政治面では霧が深い。

 この4つの懸念のうち、(4)は時間の経過とともに不透明感が後退する。これに対して、他の3つの懸念は一朝一夕で片づくものではない。米国の減速、国内景気の鈍化は織り込みずみだが、ユーロ圏の減速、BRICsなど新興国経済のかげりには注意が必要だ。企業業績も、唯一の命綱であった為替相場が円高に振れ始めていることに、投資家は不安を強めている。

 金融の懸念に関しては、フレディマック、ファニーメイへの公的資金の投入が発表された。確かに一歩前進ではあるが、両社はあくまでも「公社」であり、民間金融機関とは一線を画する。

 最大の問題は、膨大な簿外資産を抱えた大手民間金融機関の不良債権処理である。公社用のスキームを民間に適用するのには大きな困難が伴う。最終解決は、まだ遠い。

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