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イノベーターのための問題解決法

発想をリフレームする:
フレームワークを使ってアイデアを創出する

白根英昭 [大伸社取締役]
【第9回】 2012年8月24日
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以下の洗面化粧台のイノベーションの例で、企業のゴールに焦点を当てたテーマと顧客のゴールに焦点を当てたテーマでは、創出されるアイデアにどのような違いがあるか考えてみてください。

 ●企業のゴールに焦点を当てたテーマ
どのようにすれば洗面化粧台の売り上げを20%アップすることができるか?

●顧客のゴールに焦点を当てたテーマ
どのようにすれば家具や生活雑貨のように住宅設備を揃えることができるか?

 

企業のゴールに焦点を当ててアイデアを発想すると、無意識のうちに製品自体のアイデアに囚われてしまいます。以前ご紹介した10タイプのイノベーションを使って図示すると、「製品・サービスの利用中」における「コアプロセス」「製品パフォーマンス」「製品システム」にアイデアが集中してしまうような状態です。

 一方、顧客のゴールに焦点を当ててアイデアを発想すると、製品の利用前後を含めて、自社が保有しないリソースを積極的に使ってアイデアを生み出すことができるようになります。人間中心のイノベーションでは、自社のリソースに囚われずにアイデアを創出することがとても重要になります。顧客のゴールに焦点を当てることで、自社のリソースに固執してしまうといったバイアスを取り除くというメリットも得られるわけです。

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白根英昭 [大伸社取締役]

1963年大阪生まれ。1988年大伸社に入社。2002年にペルソナやエスノグラフィー等のデザインリサーチに基づくイノベーションサービスを開始。2004年より同社m.c.t.事業部取締役。一橋ビジネスレビュー(2007年) 、 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2010年) などに寄稿。2008年から 関西の産官学共同によるソフト技術者の養成塾で講師を担当。ペルソナ&カスタマエクスペリエンス学会理事。

 


イノベーターのための問題解決法

イノベーションを意図的に生み出すのは簡単なことではない。どのようにすれば組織的に、繰り返しイノベーションを生み出すことができるのか。エスノグラフィーの活用による人間中心イノベーションに、ひとつのヒントがある。この連載では、エスノグラフィーを使って問題をリフレームし、飛躍的なイノベーションへと結びつけていく方法を紹介する。

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