時にネガティブに働く特有の資質から女性たちを解き放つと同時に、彼女たちには、仕事に対する基本のビジネスマインドを身につけてもらわなければなりません。そのための具体策は、男性上司の皆さんの女性の悩みに対する解決法の1つとして機能するはずです。
特に今回ご紹介する「特効薬」は、若手の男性部下を鍛えるメソッドとしても有効です。最近は「草食男子」という言葉が象徴するように、仕事に対する価値観が女性に近い男性も増えています。そんな「男子」にとっても仕事に対する意識改革は必須項目なはず。男女に関係なくこの方法を活用してみてください。

指示待ち社員。
やる気満々で待っています!

 女性に限らず、最近の「ゆとり社員」と称される若い社員は、自分で考えて行動することに慣れていません。上司から細かく指示を出されないと、動くことができないのです。

 しかし、彼らはやる気がないから動かないのではないのです。むしろ彼らはやる気満々で指示を待っています。

 こうしたゆとり社員に対して、まず上司サイドとしては「彼らは決してやる気がないわけではない」ということを理解したうえで、どんな仕事にも目的と目標があり、それを踏まえて自分で考えて行動するという、仕事の進め方の大原則を早く教える必要があります。でないと、こんなことが実際に起こるのです。

 A子さんに、上司が「客先の○○さんと来週どこかで打ち合わせしたいからアポイント取っておいて」とお願いしました。
「はい、わかりました」と答えた彼女。しかし、客先からは来週は無理だと言われた彼女は、上司に報告を一言。
「来週は無理みたいです」

 言われたことをやったことには違いありませんが、それ以上のことはやりません。普通なら、来週がダメならいつが可能か客先に聞いてみるところを、彼女はそこまで上司に指示をされていないので動けません。これではただの伝書バトです。