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女子社員マネジメントの教科書
【第4回】 2012年8月30日
著者・コラム紹介バックナンバー
田島弓子 [ブラマンテ株式会社代表取締役]

第4回
「上司が発した何気ない一言」で
終わる部下と伸びる部下
絶対に言ってはいけないNGワードと、伝えるべきOKワード

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今回は、女性社員のマネジメントにおいて、上司が絶対に言ってはいけない言葉を紹介します。
上司と女性社員のコミュニケーション不全の発端は、「上司が何気なく発した一言」であることが多々あります。しかも、言った本人はそのことに気づいていないケースがほとんど。女性がそのとき受けた不快感を包み隠してしまったら、コミュニケーション不全どころか、関係不全の引き金を引いてしまったことすら、上司に気がつく術はありません。しかし、このようなNGワードを「伝えるべき言葉」に変えるだけで、ポジティブに変わるのも女性なのです。ですので、言ってはいけない言葉と伝えるべき言葉をセットでご紹介します。

言ってはならない2トップは
「切り捨て」「比較」ワード

「代わりは他にもいるんだぞ!」

 これは女性には絶対に言ってはならない一言の代表格です。上司サイドの思いとしては「這い上がってこい」「もっとがんばれ」という、部下を鼓舞する気持ちで放つ一言だと思います。

 万が一、負けず嫌いの女性部下であれば「なにくそ」と思って、発奮するかもしれません。しかし、失敗に対して過剰に自分を責める傾向、失敗を内在化する傾向がある多くの女性にとって、このような一言は「私は存在価値のない人間」「いらない人間」と、戦力外通告を受けたように感じてしまいます。やる気のある女性の気持ちを潰してしまわないよう、このように「いつでも切り捨てる用意がある」と匂わせるような言葉は使わないでください。

 もう1つ、女性に使っていただきたくないのが、「他人との比較を匂わせるような表現」です。

 「Aはもう1人で客先に行けるのに、お前はまだまだだな」

 上司としては、このように伝えることで、部下を発奮させたいといったところでしょう。しかし、女性はまわりをよく見ています。Aさんが自分よりもできることは、上司から言われなくてもすでに気がついているのです。

 万が一、両者が切磋琢磨で互いに成長し合う関係であればいいのですが、そうでない限り、女性部下にとって、上司からのこのような一言は、「キズ口に塩を塗られた」に等しいです。上司にこのようにたたみかけられたら、なけなしのモチベーションも吹き飛び、自信を喪失してしまいます。

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田島弓子 [ブラマンテ株式会社代表取締役]

成蹊大学文学部卒。日本人材マネジメント協会会員。IT業界専門の展示会主催会社などにてマーケティングマネジャーを務めた後、1999年にマイクロソフト日本法人に転職。約8年間の在籍中、Windows 2000、Windows XP、Windows VistaなどWindowsの営業およびマーケティングに一貫して従事。当時、営業・マーケティング部門では数少ない女性の営業部長を務める。在籍中、個人および自身が部長を務めた営業グループでプレジデント・アワードを2回受賞。 2007年キャリアおよびコミュニケーション支援に関する事業を行うブラマンテ株式会社を設立。キャリアアドバイザーとして「若年層向け働き方論」「中間管理職向けビジネス・コミュニケーション」「女性活躍支援」の3テーマに特化し、社員研修、講演、公開セミナー、大学講義、執筆などの活動を行っている。日本生産性本部内「ワーキングウーマンパワーアップ会議」が主催する「エンパワーメント大賞(現 女性活躍パワーアップ大賞)」の立ち上げ時、推進委員を務めた。 著書に『プレイングマネジャーの教科書』『女子社員マネジメントの教科書』(ダイヤモンド社)、『ワークライフ“アン”バランスの仕事力』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『働く女性 28歳からの仕事のルール』(すばる舎)、『「頑張ってるのに報われない」と思ったら読む本』(WAVE出版)がある。


女子社員マネジメントの教科書

女性社員は男性上司にとって「よくわからない」部下。どう扱ったらいいのかとお悩みの人も多いでしょう。しかし、働く女性が会社員の40%を超えた今、女性を「わからない」から放っておくのは贅沢の極みです。「今いるメンバーで成果を最大化する」ためには、女性活用が最大のカギを握るのです。女性や若者をプロのビジネスパーソンとして成長させるために必要な上司のマネジメント術、その具体策をお教えします。

「女子社員マネジメントの教科書」

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