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女子社員マネジメントの教科書
【最終回】 2012年8月31日
著者・コラム紹介バックナンバー
田島弓子 [ブラマンテ株式会社代表取締役]

第5回
上司の必須科目、傾聴テクニック
話を「聞き切る」男がデキる男

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これまでに、女性部下を育てるためのステップとして、女性を知ること、そして仕事に不適切に働く意識を改善していくにはどうすればよいかお話ししてきました。
しかし、変わらなければいけないのは女性だけではありません。
女性を真に戦力化し、チームの力を底上げするためには、男性社会の風土で働いてきた上司の皆さんの意識や言動も変わることが求められています。それでは部下のやる気を引き出し、それを育んでいくために、上司はどう変わればいいのでしょうか。

話しかけないでオーラで
トラブル炎上

 上司に対して、「この人のためにがんばろう」と思えたとき、女性は最大のモチベーションとパフォーマンスを発揮します。そんな信頼される上司になるために一番重要なことは、日常の些細なことに手を抜かないことです。たとえば日頃のコミュニケーションにも大きなポイントがあります。

 コミュニケーションにおいては「話すこと」より「聞くこと」が大事です。特に女性は、情報収集目的の男性と違い、共感を得るためにコミュニケーションを取っています。したがって、女性部下に対しては、なおさら「聞ける上司」を目指すのが必須だといえます。

 しかし部下は自分から上司に話しかけにくいものなのです。忙しい上司であればなおのことでしょう。特に女性はよく見ていますから、自分の席にすらなかなか座れない多忙な上司を気遣って、話しかけるタイミングをつかみかねているかもしれません。そんな多忙な状況に振り回されるがままに、上司が「話しかけないでオーラ」を出していたら大問題。

 上司の「話しかけないでオーラ」に怯んで、部下がホウレンソウ(報告・連絡・相談)をできなくなると、トラブルの火種に上司が気づけないという問題が発生します。悪いニュースを報告しなければならないのに、上司が忙しそうにしていて(しかもイライラしている様子)は、ついつい部下も報告を後伸ばしにしてしまう。そのうち、トラブルの火種が炎上します。

 「どうしてもっと早く報告しなかったんだ!」とそこで部下を叱りつけても、忙しい上司に遠慮して報告するタイミングをつかみかねていた部下は、「自分のせいでしょ!」と心の中で大爆発。素直に耳を傾けることはできないでしょう。

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田島弓子 [ブラマンテ株式会社代表取締役]

成蹊大学文学部卒。日本人材マネジメント協会会員。IT業界専門の展示会主催会社などにてマーケティングマネジャーを務めた後、1999年にマイクロソフト日本法人に転職。約8年間の在籍中、Windows 2000、Windows XP、Windows VistaなどWindowsの営業およびマーケティングに一貫して従事。当時、営業・マーケティング部門では数少ない女性の営業部長を務める。在籍中、個人および自身が部長を務めた営業グループでプレジデント・アワードを2回受賞。 2007年キャリアおよびコミュニケーション支援に関する事業を行うブラマンテ株式会社を設立。キャリアアドバイザーとして「若年層向け働き方論」「中間管理職向けビジネス・コミュニケーション」「女性活躍支援」の3テーマに特化し、社員研修、講演、公開セミナー、大学講義、執筆などの活動を行っている。日本生産性本部内「ワーキングウーマンパワーアップ会議」が主催する「エンパワーメント大賞(現 女性活躍パワーアップ大賞)」の立ち上げ時、推進委員を務めた。 著書に『プレイングマネジャーの教科書』『女子社員マネジメントの教科書』(ダイヤモンド社)、『ワークライフ“アン”バランスの仕事力』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『働く女性 28歳からの仕事のルール』(すばる舎)、『「頑張ってるのに報われない」と思ったら読む本』(WAVE出版)がある。


女子社員マネジメントの教科書

女性社員は男性上司にとって「よくわからない」部下。どう扱ったらいいのかとお悩みの人も多いでしょう。しかし、働く女性が会社員の40%を超えた今、女性を「わからない」から放っておくのは贅沢の極みです。「今いるメンバーで成果を最大化する」ためには、女性活用が最大のカギを握るのです。女性や若者をプロのビジネスパーソンとして成長させるために必要な上司のマネジメント術、その具体策をお教えします。

「女子社員マネジメントの教科書」

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