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国勢調査で発掘! 東京23区お役立ちデータ

シルバーパワーがみなぎる街

高齢者就業率ナンバーワンの区はどこだ?

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],一般社団法人東京23区研究所
【第9回】 2012年8月28日
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 高齢社会を通り越し、最近は超高齢社会と言うらしい。「超高齢」という言葉にはマイナスのニュアンスを感じるが、お年寄りが長生きすることは大変めでたい話である。要はバランスが崩れたところに問題があり、その意味では少子化の方がはるかに深刻である。

 今年から、団塊の世代が高齢者(65歳以上)の仲間入りを始めた。今後ますます高齢化が進むことは、避けようとしても避けられないのだから、もっとプラス思考で高齢社会に向き合っていきたいものだ。

東京も超高齢化

 2010年の日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の高齢者の割合)は23.0%。ほぼ4人に1人がお年寄りである。

 東京23区の高齢化率は、全国平均より約3ポイント低い20.2%。低いとはいっても、日本と同様高齢化が進んでいるとされるイタリア、ドイツの高齢化率がともに20.4%(国連統計による2010年値)だから、グローバルスタンダードに照らせば、東京も高齢化が著しいといって間違いがない。

区別に見て、高齢化率が一番高いのは北区の24.0%。次いで台東区の23.6%。この両区は、日本の平均を超えている。国連の定義では、高齢化率7%超を「高齢化社会」、14%超を「高齢社会」、21%超を「超高齢社会」と呼ぶ。とすれば、足立、葛飾、荒川、墨田、板橋の各区も超高齢社会になる

 逆に、高齢化率が最も低いのは中央区の15.9%。ローカル判定では「若い街」と呼びたくなるが、グローバルスタンダードではこれも高齢社会にカテゴライズされる。

【図1】高齢化率  資料:総務省統計局「国勢調査」より作成
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* 2010年国勢調査結果による杉並区の高齢化率は、23区中3位の23.1%である。一方、住民基本台帳人口による同区の高齢化率は19.7%(23区中13位)であり、国勢調査結果と3ポイント以上の差がある(23区平均では、両者の差は0.1ポイント)。その理由として、杉並区は2010年国勢調査の年齢不詳が13.8%にのぼっていることの影響が想定される。従って、本稿では杉並区に関する論評を避けることとした。
 
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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

一般社団法人東京23区研究所

東京23区をさまざまな角度から調査・分析している。マーケティングレポートなどを発行。HPはこちら


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