用言でサンドイッチが理想
せめて前後で言葉をつなぐ

「用言」としてセンテンスの中に滑り込ませるダジャレ、体言・用言問題について前回述べましたが、今回はその流れから派生するテーマとして、「作る」と「使う」について考えていきます。

 まずはおさらいとして、用言でダジャるとどう使い手があるかを、僕が文章中ではよく使うものから一例。

「ではここで僕の秘蔵のコレクションを、つのだ☆ご披露します!」

 ここでもし「します!」なしで使うならばこう。「~秘蔵のコレクションを、つのだ☆ご披露!」となりますが、前者に比べて、そこはかとなくワザとらしさというか、肩の力が入ってるというか、鼻の穴が膨らんでる感じが漂うでしょう? これが、ナチュラルな会話としていまひとつなんですね。

 用言でサンドイッチするのが理想なわけです。もちろんすべてのダジャレをそういう風に使おうとすると無理があります。なので、せめて、前後どちらかに言葉をつなぐ意識を持って、ダジャレが浮かないように発していきましょう。

 前回の例、そしてこの例でピンときて頂いてるかと思いますが、用言で考えるということはすなわち、使えるダジャレを生産、およびアウトプットしていくことに直結します。

 いくらハイレベルなダジャレが浮かんでも、それが日常でやりとりできないとなれば、コミュニケーションの観点から見たら宝の持ち腐れ。

 この連載では何度か「ダジャレは、自分を楽しませ、高めるためのものであって、ウケるとか考えなくても良い」と言っていますが、それを大前提としたうえで、楽しい会話の一助になるならば、それはそれでプラスαとして、良いに決まってます。良いことの上に乗ってさらに良い、ということですから。