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今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【フランツ・シューベルト
「交響曲第9番ハ長調ザ・グレイト D944」】
生前は一度も演奏されなかった
歴史上屈指の名交響曲

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第41回】 2012年8月30日
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 今週の音盤は、フランツ・シューベルトの交響曲第9番ハ長調ザ・グレイトです。

アンソロジー(1)

 シューベルト、と言えば、一般的なイメージは、「歌曲の王」でしょう。

 学校の音楽の時間に“野ばら”や“菩提樹”や“ます”を歌った記憶があるはずです。その美しい旋律には現代に通じるポップな感覚と同時に、ちょっと悪魔的な毒も含んでいます。とても200年も前の音楽とは思えません。しかもシューベルトは、31歳と10ヵ月という非常に短い生涯で600曲以上の歌曲を作曲しました。天才以外の何者でもありません。

 あのベートーヴェンも「本当にシューベルトには神の火花が宿っている!」と述べています。

 ですが、シューベルトの最高傑作は、交響曲第9番ハ長調ザ・グレイトだと断言します。

 しかも、歴史上の全ての交響曲の中でもハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスらの傑作に勝るとも劣らない屈指の名曲です。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


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ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

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