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【新連載】「女性はすべてを手に入れられるか」論争――ヤフーの新CEOはこの問題にどう答えてくれるでしょうか

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第1回】 2012年8月30日
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 はじめまして。林正愛(りんじょんえ)を申します。私はコミュニケーションエージェンシー、アマプロ株式会社を経営しています。仕事を通じてこれまでに多くの経営層の方に会い、インタビューや話を聞く機会がありました。女性経営者や女性幹部の方にお目にかかる機会にも恵まれました。この連載ではIT業界やそれに関わる仕事をして活躍している女性たちに焦点を当てながら、彼女たちの仕事観や仕事のやり方について紹介していけたらと考えています。ビジネスに限らずいまやあらゆる社会システムがITを抜きにしては立ちいかない時代になっています。そうしたスマート時代のスマート・リーダーシップをみなさんとともに考えていきたいと思っています。

「女性はすべてを手に入れられるか」論争

 今年6月アメリカでは、働く女性をめぐって、ある大きな論争が起こりました。

 プリンストン大学の教授でヒラリー・クリントン米国務長官の下で国務省政策企画本部長を務めたアン・マリー・スローターが、米アトランティック誌で「なぜ女性はすべてを手に入れられないのか」(“Why Women Still Can’t Have It All”)という記事を書いたのです。

Distinguished Women in International Affairs: Leading through Civilian Powerアン・マリー・スローター
Photo by ElliottSchool, on Flickr
Sheryl Sandbergシェリル・サンドバーグ
Photo by by HarvardCPL, on Flickr

 彼女の夫は協力的だったものの、ティーンエイジャーの息子がいろいろ問題を抱えていました。国務省に18ヵ月勤めましたが、仕事を辞めて子育てに専念することを決めました。彼女は、職場や社会がワーキングマザーをサポートしていないと主張します。

 ただ、これに真っ向から異議を唱えたのが、フェイスブックのシェリル・サンドバーグです。彼女はフェイスブックのCOO(最高執行責任者)を務め、2人の子供を育てています。夫はIT企業を経営していて、家事は完全に分担してやっています。彼女は、女性はもっと積極的に自己主張し、家事をちゃんとシェアできるライフパートナーを見つけ、昇進や成功を目指し、キャリアをあきらめてはいけないと言います。

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林 正愛 [アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。


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日本経済の屋台骨を支えてきた製造業が苦しむ中で、さまざまな技術革新が生まれ、グローバル競争の新たな舞台となっているIT業界。いまやあらゆるビジネスがITを抜きにしては、競争力が立ちいかないのが現状だ。男性のイメージが強いIT業界で、実は多くの女性たちが活躍している。IT業界やそれに関わる仕事をして活躍している女性たちに焦点を当てながら、新しい競争の時代のリーダー像を紹介していく。
 

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