海外の金融機関の特徴を理解する 2012年9月6日
Q6

香港の銀行の投資口座と証券会社はどう違いますか?

  香港では銀行と証券会社が一体化しているため、日本のような個人投資家向けの大手証券会社は存在しません。資産運用は銀行の投資口座で行なうか、中小のオンライン証券会社を利用することになります。

  香港のオンライン証券会社は、大手銀行の投資口座に比べて次のようなメリットがあります。

(1) 投資の選択肢が多い
銀行の投資口座では香港株(および米国株)の現物取引しかできませんが、オンライン証券会社では信用取引(買いのみ)が可能で、中国株(上海B株・深センB株)や為替FXなども扱っています。BOOM証券のように、日本株を含むアジア・オセアニアの株式市場に広くアクセスできる証券会社もあります。

(2) 手数料が安い
株式の売買手数料や最低手数料、口座管理料などが銀行の投資口座より割安に設定されています。

(3) ファンドへの投資が簡単
香港では投資商品のリスク説明が義務付けられているため、銀行の投資口座ではファンドの販売にさまざまな制限がありますが、オンライン証券会社では多くのオフショアファンドがインターネットで取引できます。

(4) ファンドの販売手数料が割り引かれる
オフショアファンドは販売手数料が最高5%と割高に設定されていますが、オンライン証券会社ではこの販売手数料を30~70%割り引いています。

  こうしたメリットを活かしたい場合は、香港の銀行口座を入出金のハブとして利用しながら、資産運用はオンライン証券会社で行なうようにすればいいでしょう。 

<最終更新:2012/08/01>

 


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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