海外の金融機関の特徴を理解する 2012年9月6日
Q10

アメリカの銀行に口座を開く必要があるのはなぜですか?

 アメリカの銀行は一般に米ドル口座の当座・普通・定期預金しかなく、ファンドなどの投資商品も取り扱っていないので、資産運用のツールとしてはあまり意味はありません。ただし、アメリカの証券会社を使いこなす際には必要になります。

 近年のマネーロンダリング規制の強化によって、アメリカの証券会社から海外に資金を送金する際のルールが厳格化され、アメリカ国外への直接送金できないところもあります。

 その点、アメリカ国内の銀行であれば、どこでもクリックひとつで送金が可能です(アメリカの銀行と証券会社間はACHという国内送金システムを利用して無料で入出金できます)。銀行口座からの海外送金は自由なので、日本を含む世界各国に資金を送金できます。

 ハワイの銀行は担当者が日本人なので、トラブルがあった際にも気軽に相談できます。さらには、米ドル当座預金口座に連動するデビットカードが発行されるので、アメリカ旅行はもちろん、ビジネスやショッピング、ネットオークションなどのドル建て決済にも使えます。個人小切手を使って、ファンド会社や証券会社に資金を移動することも可能です。

ちなみに、アメリカの証券会社に米ドル建ての小切手を発行してもらい、それを日本の金融機関(シティバンク銀行など)に持ち込んで口座に入金してもらうことは可能ですが、時間がかかります(シティバンク銀行の場合、通常1枚につき手数料1000円)。

<最終更新:2012/08/01>

 


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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