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あなたの“社会的な値打ち”がわかってしまう?
ソーシャル上の影響力を測る「クラウト」とは

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第211回】 2012年9月5日
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 大人になって、学校のテストで点数をつけられるような生活からやっと自由になれたと思っておられるだろうか。そういう向きは、計り知れないところで自分の「社会的お値打ち」に点数がつけられていることに、しっかりと意識を向けられた方がいいだろう。

 あなたの「ソーシャル上の価値」を計測しているのは、クラウト(Klout)という会社である。クラウトは、インターネットのソーシャルネットワークでユーザーがどの程度価値ある人間となっているのかを、さまざま方法で測る「クラウトスコア」を開発した。

 このクラウトスコアは、ツイッターのフォロワーが何人いるとか、フェイスブックの友達が何人いるといった単純な目盛りではなく、その人物がどの程度「ソーシャル上のインフルエンサー(影響力を持つ人間)」なのかを浮かび上がらせるという。

 同社のサイトによると、クラウトスコアが独自のアルゴリズムに盛り込んでいるのは、7つの異なるネットワーク上から捉えた400を超える変数で、たとえば次のようなものが含まれる。

 フェイスブックならば、ユーザーの名前がどれだけ言及されたか、ユーザーが投稿したコンテンツにどれだけ「いいね!」ボタンが押されたか、コメントがどれだけ寄せられたか、サブスクライバーは何人いるか、ウォールへの書き込みがどのくらいあったか、友達の数(ただし、その友達のクラウトスコアがどの程度高いかも重要)など。

 ツイッターならば、リツイートされた数、言及された回数、他のユーザーがキュレートしたリストにどの程度は行っているか、フォロワーの数(ただし、単に数だけではなく、どれだけ実際にやりとりしているか)、ツイートに対して返答している頻度など。

 こうした指標が、グーグルプラス、リンクトイン、フォースクエア、クラウト、そしてウィキペディアにもそれぞれあって、それが微妙に違う。それらを統合して、その人物の「ソーシャル・インフルエンサー度」を縦横から計測するということである。ネットワークでつながっている人の数、その人物への関心度、実際のやりとりの質、エンゲージ度(どれだけ熱心にやりとりしているか)など、一筋縄ではいかないインフルエンサー度を測っているわけだ。

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 クラウトはすでに1億人のクラウトスコアを計測しており、27億以上のコンテンツやコネクションを分析しているという。こうしたスコアは、ユーザーが自分自身で確かめることもできるが、たいていは企業がソーシャルネットワーク上のキーパーソンを探し出すのに使われている。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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