ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
日本を元気にする新・経営学教室

グローバルリーダー育成への挑戦(1)
グローバルな舞台で求められる
「超回復リーダーシップ」とは

神戸大学社会科学系教育研究府長 金井壽宏氏
神戸大学大学院経営学研究科教授 平野光俊氏

金井壽宏 [神戸大学社会科学系教育研究府長],平野光俊 [神戸大学大学院経営学研究科教授]
【第46回】 2012年9月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

「創造」と「共生」
グローバルリーダーのキーワード

金井壽宏(かない としひろ)/神戸大学社会科学系教育研究府長・大学院経営学研究科教授(兼任)、1978年京都大学教育学部卒業。1980年神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。1989年MIT(マサチューセッツ工科大学)でPh.D.、1992年 神戸大学で博士(経営学)を取得。『変革型ミドルの探求』白桃書房、『企業者ネットワーキングの世界』白桃書房、『組織エスノグラフィー』有斐閣(共著)、『実践知』有斐閣(共著)など著書多数。

 日本の多国籍企業の代表格であったエレクトロニクス企業の巨大赤字、対して新興国マーケットの成長を着実に取り込んだ韓国勢の躍進。日本の得意とするモノづくりにおいてさえ、国際競争力が失われつつあるのか。閉塞感に苛まれるわが国の状況に対峙して、繰り返し言われるのは「世界規模で価値創造活動を展開し、競争優位を築いていく経営」すなわちグローバル経営と、それを推進するグローバルリーダーを速やかに体系的に育成せよということである。

 われわれ神戸大学経営学研究科も、学部と大学院(社会人大学院も含め)双方で、グローバルリーダーの育成にどのような貢献ができるのかについて議論を重ねてきた。本連載では、グローバルリーダー育成に向けて日本企業が挑戦すべき課題を3回にわたって検討していきたい。執筆は神戸大学大学院経営学研究科の金井壽宏、平野光俊、忽那憲治、國部克彦が担当する。

 さて、グローバル経営において、人材は、モノ、カネ、情報といった他の資源に比べて現地特有の社会文化的影響をもっとも強く受けており、人材育成の世界標準が存在するわけではない。まずは、日本で生成し鍛えられた人材育成の強みを放棄することなく見極めることが肝要である。しかしそれだけでは足りない。世界規模の効率性を追求しつつ、国境を越えて多様な人材を巻き込みながら学習し、日本企業の再生さらには「超回復」を駆動するグローバルリーダーを考えなければならない。連載1回目はこの点について金井と平野で検討する。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

金井壽宏(かない としひろ)  [神戸大学社会科学系教育研究府長]

神戸大学社会科学系教育研究府長・大学院経営学研究科教授(兼任)、1978年京都大学教育学部卒業。 1980年神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。1989年MIT(マサチューセッツ工科大学)でPh.D.、1992年 神戸大学で博士(経営学)を取得。『変革型ミドルの探求』白桃書房、『企業者ネットワーキングの世界』白桃書房、『組織エスノグラフィー』有斐閣(共 著)、『実践知』有斐閣(共著)など著書多数。

平野光俊(ひらの みつとし) [神戸大学大学院経営学研究科教授]

1980年早稲田大学商学部卒業、94年神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了、98年同大学院博士課程修了、博士(経営学)、2002年から同大学院助教授、2006年から現職。経営行動科学学会会長、日本労務学会常任理事、日本労働研究雑誌編集委員。主著に『日本型人事管理』中央経済社。


日本を元気にする新・経営学教室

好評だった経営学教室の新シリーズ。新たな筆者お二人を迎えて、スタートする。国内市場は成熟化する一方、グローバル化は急速に進展し、新興国の勃興も著しい。もはや、自ら新たな目標を設定し、ビジネスモデルを構築しなくてはいけない時代に突入している。日本企業に漂う閉塞感を突破するには、何がキーとなるのか。著名ビジネススクールの気鋭の教授陣が、リレー形式で問題の所在を指摘し、変革のヒントを提起する。

「日本を元気にする新・経営学教室」

⇒バックナンバー一覧