貯まる人は、保険の本質を知っている

 貯まる人は、保険の本質を知っている。

 保険は、生活するうえでのリスク(=起こってほしくないけれど、起こる可能性がある事柄)に対して、お金を準備するための手段。それ以上でも、それ以下でもない。

 貯まる人は、自分はどんなリスクを持っているか、それに対して保険で「いくら」準備すればいいか、クールに計算する。

 貯まらない人は、リスクに向き合うことが苦手だ。起こってほしくないこと、たとえば病気になったり、事故にあったり、死ぬことなどは考えたくない。不安になるから。でも、考えないとその事態に備えられない。不安は深まる。

 もし、病気やけがで入院したら、どうなるか。もし、明日死んだらどうなるか。保険について考えるときの「どうなるか」は、「お金の面ではどうなるか」に限られる。

 長期で入院することになったら、(1)公的健康保険と貯金で足りるか、(2)保険でプラスいくらかの保障を準備する必要があるか。

 自分が死んだら、(1)悲しむ家族や友人はいても、経済的に困る人がいるか、(2)小さい子どもたちのために生活費や教育費を残す必要があるか。

 お金に限って考えれば、実はそれほどむずかしくない。

貯まる人は、保険を総額で考える。<br />「月々、わずか1万8000円の保険料」。40年で見ると864万円になる
貯まらない人は、保険を「お守り」代わりと考える。
貯まる人は、リスクの質と量をはかって保険を買う。